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ダレカ・ダレカ・ダレダレカ  作者: たかさば


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8/20

僕のクセ

 僕には、昔から…癖がある。


 考えごとをすると、無意識に…指先で机をとんとんと叩いてしまうのだ。


 同僚から「またやってるw」と笑われて、初めて自覚したのは…ずいぶん前の話だ。

 癖なんて今さら直す必要はないと思っていたが、最近、気になる事があった。


 ある夜、仕事で行き詰まり、机に向かっていたときのことだ。


 気づいた時にはもう、指がいつものリズムを刻んでいた。

 とん、とん、とん…。

 まるで何かを呼び起こすような、何かの…儀式のような。


 ふいに…その音に合わせるように、頭の中に昔の記憶が浮かんだ。


 子どもの頃、宿題を見てもらっていたとき、同じように机を叩いていた…父の姿。

「焦らなくていいぞ」という父の声がよみがえり、胸の奥がじんわり温かくなった。


 ……僕の癖は、父の真似だったのかもしれない。

 そう思うと、今まで気にしていたことが急に愛おしく感じられた。


 翌日、会議中にまた指が動いた。


 同僚に笑われても、僕は気にしなかった。


 これは僕のリズムであり、僕の歩幅だ。

 父から受け継いだ、小さな応援歌みたいなものだと…思えたから。


 僕は、今日も…。


 机をとんとん叩きながら、少しだけ前向きに…、仕事と向き合うのだった。

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