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青い空と最期
初投稿です…
温かい目で…
眩しい程青く、雲一つない空が窓から見える。
こんなに穏やかな日に逝けることに小さく幸せを感じた。
枕元には、ただ一人愛した夫のノクターンがベッドに伏して寝息を立てている。
「ノクターン…」
そっと、彼のサラッとした髪に触れる。
そのせいか、少し間をおいて彼の瞼が動いた。
「ん…、レリア?」
「ノクターン、今までありがとう。やっぱり、あなたと出会ってからの時間が何よりも幸せだった、」
こんなに話せばいつもは呼吸は荒くなってしまうのだが、もうそれはないらしい。
「レリア…?うん、俺もだ。」
「そうだったらうれしいわ」
「当たり前だろっ」
そう言い切った彼の言葉に最上の幸せを感じながら私は今世を終えた。