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風使い  作者: 水上 治郎
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第1話 風使い

はじめてのため不慣れな部分があると思います。

「納得できません。何故、兄さんが一緒ではダメなのですか!」


城内に凛とした声が通る

今日、何度目かのため息を心の中でつき、声を荒げた女性、リナに声をかける

「リナ、俺は気にしない。適当に暇でも潰すから」


「ほら、彼もそう言ってるではありませか、私の教え子と勘違いされても

困るんですよねぇ、ほら、彼は魔法士に値しない「風使い」ごときですから」


細身にバネの様なヒゲを生やした胡散臭さ全開の男、魔法講師のダレが言い放ち

リナが柳眉を上げる。


「風使い」は風の魔法使いを指し、良い意味で使われる事の無い言葉だ。

この世界において魔法使いは稀有な存在で魔法士とも言われている。

その魔法は、火、水、風、土、の四属性に加え、光、闇の計6属性あり、

風属性だけが、使えない魔法とされている。


理論上、土に相性が良いはずだが、土魔法の壁を崩すのに

何倍もの魔力を消費したり、

体力回復魔法もあるが、広範囲であるが僅かしか回復せず、

使い辛っかったり、大規模魔法も消費魔力の割にたいしたもので無く

自然災害の方が強力だったりするなど様々な理由から「使えない魔法」と

レッテルを貼られ、風魔法の研究も進んでいない。


故に、風魔法使いは、無用の長物、役立たずとして、侮蔑の意味を含めて

「風使い」と呼ばれいる。


「兄さんは立派な魔法士です!ここにいる誰よりも!!」


語気を強めてリナがダレ講師に食ってかかる。

大人しいリナが珍しいなとか、

誰とダレってもしかして、かかってる?とか

半分現実逃避しながら、この場をどう治めようかと思案していると


「彼は私が出席する様に言いました。私の傍に並び立つものとして」


澄んだ声が響く。

この城主、バルバロッサ伯爵の令嬢、アナスタシア様だ。


心の中で、この日最大のため息とともに(悪い予感しかしないな)とつぶやいた。

お読みいただきましてありがとうございます。

若輩者ですので、生暖かい目で?見守ってください。

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