社員旅行 蔵王
社員旅行は、蔵王での温泉&スキーだった。
私たちは、2泊泊まりだからエッチできないねとバスの待ち合わせギリギリまで、愛し合った。
スキーが苦手なあなたは、直下行でしか滑れずにしょっちゅうどこかに刺さっては、私を笑わせた。
ものすごく吹雪いていてお互い年を取ったらこんな白髪の二人になるのかなと想像してしまうほどだった。でも雪が止むと、樹氷が宝石のようにキラキラ輝いて美しかったのを鮮明に思い出す。
私と入れ違いに退職したという女性が参加していて、何人かに得意気にマッサージを行い始めた。誰にしようと、勝手だけれどあなたにまでしはじめた。今思うと、その人はかなり年上でいかにも「イカス女」に見えた。隠している私のあなたへの気持ち、あなたと私の関係に唯一気づいたのではないかと思う。
だからあなたのことを触れながら私の顔をチラチラとみていたのではないだろうか。
私はあなたの体にその女性の触れるのが嫌で、嫌で体の中から炎のようなものが口から出てしまうのではないかと思うくらい、体が熱くなった。反対に、心臓がキューンとしまって動かなくなったような感覚で、心の中で大声で「触れないで!触らないで!」と叫び、我慢しても涙がこみあげてきて、見なければいいのに目が釘付けになってしまって・・・。私はこの時、初めてあなたをこんなにこんなに愛している自分を知った。
何度も滑っている間、一緒に滑り始めたもののすぐに倒れた私。でも倒れ方がまずかった。
スキー板と靴が外れず、板が付いたまま転がったので足が変なほうを向いていた。
私はあなたの名前を一生懸命叫んだけれどあなたは気づかずに一人どんどん滑って行き、足の痛みと小さく、遠t背中で泣きそうだった。動けなくなってしまった私を、大嫌いな先輩が背負って滑り、降りてくれるといったがその先輩は自信過剰で俺に落とせない女はいないと思っている勘違いやローで、自分になびかない私のことを同僚にいいように言っていないのを知っていたので、断固拒否。の結果、救助隊を呼ばれ、まるでミイラのツタンカーメンような状態にされて下山。
話を聞いて、大慌てで駆けつけてくれたあなた。同僚にばれちゃうよと思うほど、心配している顔をして私を見てた。診断の結果、十字じん帯の断裂・・・。
二人で帰宅すると、私は大急ぎでギブスを破壊した。
じん帯断裂で、たとえギブスできちんと固定して治療しなかったせいで、一生びっこになってしまったとしてもかまわなかった。そんなことより、実家に帰りおとなしく治療するより、あなたと一緒にいたかった。ただ、ただその思いだけで私はギブスを破壊した。
その姿を見て、あなたの頬を涙が伝ったのを見たよ。何も言わなくても、あなたの気持ちはそれで全部伝わったよ。




