プロローグ
いつものように横断歩道を渡る。
もちろん信号は青だ。
青だというのに…その車は…。
キキーーーーッ!
トラックの悲鳴。不注意のためか青でも構わず横断してきた。
ブレーキを踏んだようだが少女のその華奢な身体を粉砕するには十分すぎる速度が残っていた。
ああ…僕の短い人生もここで終わりか。
どこからともなく声が聞こえてくる。
「可哀想な子。貴女はこの女神が助けましょう」
ということにはならない。
全て嘘だ。
いや「全て」というのも嘘だな。
横断歩道は渡った、いつも通り本当に何事もなく渡りきることができた。
初めに謝罪をしておくがこの話は残念ながら今流行りの異世界転生〜やら異世界召喚〜などはしない。
そして、作品名に期待していた人には申し訳ないがケモミミ少女など一人も出ない。
騙された!という人のために僕がネコミミでも付けてやろうか?
にゃんにゃん。
とまあ、じゃあこれはどんな話なんだと金剛力士像のような顔をしている君に教えよう。
はいちょっとそこ、ブラウザバックしない!
これは素人作家であるこの僕、包華月まちかのネタ探しを描いた話である。
いや、自分で素人作家と言うのは少々心にくるものがあるな。
才能はあるんだ。ただあまり知られていないだけで。
吾輩は才能はある。名声はまだない。
そんな私が大物作家と自称してしまうのは調子に乗った勘違い野郎以外の何者でもない。
何?才能があると自称する時点でアウトだと?
まあそうかもしれんが、せめて傲慢とでも呼んでもらおうか。
そう、これは傲慢の少女の物語だ。
あ、これはプロローグ扱いで、本編はこの交差点を渡りながら撮影(妄想)した次の日の朝からだ。
では、どうぞ。
初投稿です。三日坊主にならないようにがんばります。