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王の加勢
娘は男の金的と顔面を蹴りダウンさせた。
男は大の字になって倒れた。
「やるな」と王は思った。
娘は酒店に入ると茶を頼んで飲んだ。
王も酒店に入り、茶を頼んだ。
そこに男達が現れた。
男達は目配せして娘に「姉さん。ウチの若い者を可愛がってもらったそうじゃない。今度は俺達が可愛がってやるよ」と言った。
娘は表情を変えず茶を飲んでいる。
「おい」と言って男の一人が娘に触ろうとした。
その時、娘は机を蹴飛ばし、立ち上がった。
男達は一斉に娘に襲いかかった。
娘は男達に拳脚を浴びせながら、店を出た。
それを見て王は男達に飛び足刀を食らわせ、娘に加勢した。
王の蹴りと拳打を浴び男達は逃げて行った。
娘は荷物を拾うと王に礼を言わず、去って行った。
その後ろ姿を見て王は頷いた。