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拳風  作者: 東武瑛
3/13

王の加勢

娘は男の金的と顔面を蹴りダウンさせた。

男は大の字になって倒れた。

「やるな」と王は思った。

娘は酒店に入ると茶を頼んで飲んだ。

王も酒店に入り、茶を頼んだ。

そこに男達が現れた。

男達は目配せして娘に「姉さん。ウチの若い者を可愛がってもらったそうじゃない。今度は俺達が可愛がってやるよ」と言った。

娘は表情を変えず茶を飲んでいる。

「おい」と言って男の一人が娘に触ろうとした。

その時、娘は机を蹴飛ばし、立ち上がった。

男達は一斉に娘に襲いかかった。

娘は男達に拳脚を浴びせながら、店を出た。

それを見て王は男達に飛び足刀を食らわせ、娘に加勢した。

王の蹴りと拳打を浴び男達は逃げて行った。

娘は荷物を拾うと王に礼を言わず、去って行った。

その後ろ姿を見て王は頷いた。

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