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拳風  作者: 東武瑛
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下山

明末清初の頃

中国

広東の山中

川のせせらぎ

森林の中で

「フン、ハッ。フン、ハッ」と気合を入れながら、年の頃は30位か黒いズボンに白い拳法着を身に付けた男が四股立ちになり、正拳突きを繰り返している。

そのスピードは快速。キレは鋭い。突きが極った瞬間、ビシッと袖が音を立てる。拳頭は鍛え抜かれ大きなタコが出来ていた。

腰は充分低く落とし安定している。

男は突きに続き、上段受け、中段受け、下段払いといった受け技の練習をする。

それから廻し蹴り、横蹴り、後ろ蹴り、後ろ廻し蹴り、二段蹴り、飛び後ろ廻し蹴り、旋風脚といった蹴り技の練習を行った。

額から汗が流れ落ちる。

衣服は全身から吹き出す汗で濡れていた。

蹴りの練習を終えると暫く呼吸を整え型の稽古に移った。

基本型から複雑高度な応用型まで繰り返し練習した。

最後に呼吸を整え、長時間の練習を終えた。

男は拳法着を脱ぎ、布を手に取り上半身の汗を拭いた。

小屋に入り、茶を飲む。

椅子に座って寛ぐ。

鳩が飛んで来て窓に止まった。

男は鳩の足に結ばれた手紙を開き読んだ。

男の顔色が変わった。

読み終えると服を着て、馬に乗り、山道を走って行った。

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