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陽ノ峰学園を知ろう!

 私立陽ノ峰(ひのみね)高等学園。

 陽ノ峰財団が十年程前に、次代を担う一族の若者を育成する為だけに巨額を投じ設立した学校である。

 生徒総数は三千人を超えるマンモス校であり、一学年千人と少しという毎年受験した者の殆どが受かるという来るもの拒まずの精神を持ち、高学力者からその逆までが豊富に揃っている。


 それだけの人数を収容する為には当然広大な土地が必要であり、その規模は国内では類を見ない様相を成していた。校舎だけでも一学年A組からZ組までの二十六組分が収まる五階建てのものを三つ使用しており、体育館四つ校庭五つに四階建て特殊教室棟二つに六階建て部室棟四つ、さらには大規模な学生寮までもが敷地内に存在している。


 そんな幾つもの施設を収容する土地の片隅で、部室棟からあぶれたプレハブ群が立ち並ぶ一角の更に片隅、周囲からも孤立しているプレハブの前に一人の少年が所在無さげに佇んでいた。


 その少年----穂坂麦人(ほさかむぎと)は目前にあるプレハブへ入れずにいた。

 この学園には通常の学校の基本的な校則に加え、絶対破ってはならない三つの校則が存在していた。


 一つ、部活動及び同好会またはそれに類する団体への参加。

 二つ、上記活動への故意的な妨害の禁止

 三つ、上記活動での成果の略奪


 これらの何れかを侵した場合、発覚次第即退学である。

 麦人は入学後一ヶ月の見学期間を過ぎても入部・入会申請を行わなかった為、ルーレットによる完全に無作為な選択によって己の所属する団体を学園側によって決められたのである。


 そんな麦人が所属することになったのが目前のプレハブを拠点とする団体。


 通称『雑草組』。


 名を----『草むしり同好会』とする団体であった。




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