狐玲のお出かけ2
二人は近所のファミレスに向かう途中警官から声をかけられたが
狐玲「私18歳です!」
免許証を提示されては何も言えない警官
警官から解放される智也達
智也「日本のコンピューターシステムも妖狐には敵わないか・・・」
狐玲「やろうと思えば婚姻届けも♪」
智也「怖わ!」
そんな話をしながら二人は近所ファミレスに到着した
智也達は向かい合い座ると、モーニングメニューを注文する
目玉焼きにソーセージがトッピングされたモーニングメニュー
ライスの大盛りが無料だし、ドリンクバーも着いている
そこに
イズナ「我にも同じ物をお願い出来るかな」
突然イズナが智也の隣に座った
驚いた智也と狐玲
狐耳や尻尾は隠している
イズナ「二人とも、何を驚いてる。我だってモーニングくらいは食べるぞ♪」
智也「なんつう俗物お稲荷神様・・・」
思わず苦笑する智也
狐玲「イズナ様は毎日此処に?」
イズナ「まあ常連じゃな♪」
ドリンクバーからアイスカプチーノを作って飲むイズナ
一般人の常連がイズナに声をかけていく
智也「イズナ様、つかぬ事を聞きたいのですが、お金はどうしているのですか?」
素朴だが当たり前の疑問
イズナ「何、日本全国に在る稲荷神社のおさい銭の一部じゃ。元々稲荷神へのおさい銭じゃからな。神主達を贅沢させるお金では無い」
智也「正論なんだよな?」
狐玲「私は社を持ってませんからなんとも・・・」
顔を合わせ笑ってしまう智也と狐玲
智也「ところでイズナ様みたいな力の在る稲荷神様が何で家の庭みたな小さな社に祭られているのですか?」
イズナ「良い質問じゃな。全国に稲荷神社は32000程在るのじゃが、稲荷神の数はそれを大きく上回るのじゃよ。まあ稲荷神の面々は皆祭られたいから皆大きな社を好んでのう。おかげで有名な稲荷神社は稲荷神が満杯ででゆっくり寝る場所も無いのじゃよ。あぶれた稲荷神達もそれぞれ各社に住んでいるが何処も稲荷神達で一杯じゃ。我は基本的に一人が良いでのう、たまたま空の社を見つけて、そこに住み着いたでのじゃ」
智也「お稲荷様達も住宅事情は厳しいんですね・・・」
イズナ「世知が無い世の中じゃよ♪」
モーニングメニューを食べながら楽しい時間が過ぎる
イズナ「さてと、我はそろそろお邪魔するかのう。今日は稲荷神の会合に参加せねばいけないのでな♪」
席を立ち
イズナ「じゃあ会合が終わったら帰宅するから夕食を頼んだぞ~♪」
手を振りファミレスから出るイズナ
残された智也と狐玲
智也「イズナ様もいろいろ在るんだね♪」
狐玲「イズナ様・・・此処の支払いして無い・・・」
イズナの請求書を振る狐玲
智也「イズナ様~!」