出会いは神様により
自分の趣味のドールをヒロインにしたくなり、書いてみました。狐玲は自分が所有するドールの名前ですよ♪
第1話
智也「間取り3DK、風呂トイレ付き 駐輪場完備 家賃25000円♪都内にこんな良い物件を見つけられるなんて運が良い♪」
都内の大学に通う新庄智也は愛車SRー400改を走らせ、不動産屋から聞いた住所に向かった
智也「へえ、築30年経っているって聞いたけど、中々綺麗じゃないか。それにコンビニや商店街も近い。何でこんな家賃が安いんだ?」
念願の一人暮らしを勝ち取った智也は両親が見つけた物件に住む為に引っ越ししてきたのだ
智也「親父が勝手に契約したけど、良い物件を見つけてくれたのには感謝だなぁ」
小さいながらも一軒家の物件
そこに引っ越し業者も到着した
業者と力を合わせて家に荷物を搬入し、一段落して智也がダンボールを開ける
その中にはドールが
智也「これで堂々出せる♪」
某クスのMDD
1/3スケールのドールが、智也が秘密にしてた趣味だ
智也はドールに衣装を着せてウィッグを付けてやる
そのドールは狐耳と狐尻尾を付けて完成した
ドールスタンドに取り付け立たせると
智也「狐玲、これからは堂々出せるね♪」
一人暮らしをする事で趣味のドールも堂々出せる喜びに目がにこやかになる
智也のドール狐玲はカスタムヘッドに変えているのて、余計に愛着が湧く
智也は狐玲を台に飾りふと庭見ると
智也「庭に社?小さいけどお稲荷様みたいだなぁ」
汚れたお稲荷様、狐好きな智也は社を掃除し周りの草も刈った
智也「良し、お稲荷様も綺麗に成った♪後はお供え物だな♪」
智也は近所のコンビニで稲荷寿司を買ってお供えした
智也「これで良し♪」
智也はお稲荷様に手を合わせて頭を下げた
智也「お稲荷様、これからよろしくお願いします」
手を合わせ庭から家に戻る智也
その夜智也は引っ越し疲れで早めの床に着いた
時刻は真夜中2時を回った辺りだろう、智也は気配を感じ目が覚めた
智也の枕元に女性が佇んでいる
智也(lll゜Д゜)ヒイィィィ!!、幽霊が出た~!」
布団から飛び起きて慌てて隣の部屋に逃げようとしたが扉が開かない!
智也「やっぱり家賃が安かったのは出るんだ~!」
?「これ、智也よ、慌てるで無い!我は稲荷神じゃ。智也が社を掃除してくれて、雑草なんかも刈ってくれた。礼を言うぞ」
智也「稲荷神・・・」
智也がその女性を良く見ると、頭には狐耳が生えているし、お尻からは狐尻尾が生えている
尻尾を振る姿に智也の恐怖は何処かに飛んで行った
智也「これはお稲荷様、まだ引っ越し荷物が散らかってますがどうぞお座り下さい♪」
座布団と煎餅を用意して稲荷神差し出す智也
イズナ「うむ、良い心掛けじゃ。我は稲荷神のイズナ、智也よ、我は稲荷神として礼がしたい。何か無いのか?」
智也は考えて・・・
智也「俺にイズナ様見たいな狐っ娘の彼女を下さい!」
突拍子のない事を頼んだ智也
イズナ「突然に凄い願いをして来たな♪まあ良いじゃろう。フム、あの狐っ娘の人形に命を授けよう」
珠藻の狐尻尾が9本に増えると、狐玲を尻尾に包み込む
智也「9尾の狐!」
驚く智也に
イズナ「安心せい、悪さをしたのは別の9尾じゃ。我の尻尾を1本入れておく。妖力が高いからこの人形に命を与えるなど、造作もない」
イズナの1本の尻尾が消えていく
それを見つめる智也
イズナ「さあ、智也も少し眠るが良い。夜が明ける頃にはこの人形は新たな妖狐になる。智也よ、この娘を大切にしてやってくれ」
イズナが手の平を智也に当てると睡魔が智也を襲った
イズナ「これ夢と疑うなかれ~」
薄れる意識の中、智也はイズナの声を聞いた
翌日智也は布団の中で目を覚ました
智也「あれは夢だったのか・・・」
昨夜の事を思い出す智也
智也「狐玲!」
慌てて昨夜狐玲を飾った台の見ると、狐玲が無い!
すると部屋の襖が開き
狐玲「おはようございます、御主人様♪」
金色の狐耳に金色の狐尻尾
目はパープルの狐目の少女が入って来た
智也「間違い無い!君は狐玲何だね?」
小柄な狐っ娘が尻尾を振り笑顔で答える
狐玲「はい♪御主人様♪私は狐玲ですよ♪」
智也の胸に元気良く飛び込む狐玲
そして
狐玲「これからよろしくお願いします♪智也さん♪」
こうして大学生の新庄智也とドールから狐っ娘に生まれ変わった狐玲の同棲生活が始まった