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神の遊戯  作者: 衆人
番外編
8/21

プロローグと第1章の間の話です。

本当はこれを水着回にしようと思ってたんですが、なんか釈然としないので、第2章に持ち越そうと思います。

俺たちはこの前の暴漢の件でこっぴどく怒られた後、罰として、実験都市の名門校、私立光明学園(しりつこうみょうがくえん)のプール掃除を命じられた。

正直超面倒くさい。

「あー、きっつ!」

「しょうがないだろ、慎ちゃん。能力使うなっていわれたんだから」

そう。俺たちは今、体操着姿で、この広大なプールの掃除をデッキブラシでやっているのだ。

上司はアホなんだろうか。デッキブラシ4本でできるわけないだろ。

それでも俺達を、厳密には女子陣を惹き付けているのが、

「早くしてよね!これ終わったらここ自由に使っていいんだから!」

女子陣はプールがお好きらしい。

「今日のために・・・水着・・・新調したんだから」

「ええ!?未来ちゃんもなの?」

「まさか明良も!?くそう、私よりもでかいくせに!」

「で、でかくないよ!」

「それでアイツを誘惑しようったってそうはいかないんだから!」

「いいもんですなぁ、ガールズトークと言うものは。」

「「うっさい、アンタはすっこんでろ!」」

バキィッ!

「そげぶッ!」

おー、飛んだ飛んだ。

さて、掃除再開するか。



だいぶ進んだな。もうあと少しだ。

「よーし、あと少しだ、頑張ろうぜ」

「つ、疲れた・・・」

まあ、きついのはよくわかった。

だが、

「休むわけにはいかねぇだろ。何せ、」

未来に近づき、耳元でこう言った。

「俺にとびきりの水着姿見せなきゃなんねぇからな」

「ふああああああ!」

奇声をあげ、飛び上がる未来。

御愁傷様なこった。

「あん・・・・・なっ・・・・言っ・・・!」

「よーしさっさと終わらせるぞー」

「「おー」」

それから五分後

「ふ~、あっついね~」

「そうよねー。お陰で汗だくよ」

バッ!

そのワードに反応する馬鹿が1人。

「うっ・・・ぐっ・・・未来ちゃんと・・・明良ちゃんの・・濡れ透け・・・」

馬鹿だコイツ。

「なにやってんのよ。二人とも」

「早くしないと時間無くなっちゃうよ~」

お、これはこれは。

「うぐッ!」

こちらへ向かってきた二人の体操着は汗か水蒸気でこうなったか、エロ同人のように濡れて、透けていた。

ブラジャーが丸見えであることには気付いてないらしい。

「うぐあぁっ!」

ブシャアァッ!

風見の鼻から鮮血が舞った。女子陣は唖然としていた。

ちょうどこんなふうに ( °Д°)

「て」

俺は怒りが爆発しそうになった。

ブツッ

「てめえええ!何きれいにしたそばから汚しやがる!ふざけんじゃねぇ!」

すると、復活した風見が

「だってしょうがないだろ!あの二人の濡れ透けだぞ!興奮しない方がどうかしてる!」

「興奮するのはいい!ただ鼻血でここを汚すんじゃねえ!」

「え?・・・・・きゃあああああ!」

「ふぇ?・・・・・・$£▲§△☆◆▲!!!」

指を指されて、ようやく気付いたらしい。

「「馬鹿ああああああああああああ!!!!」」

奇声をあげ、各々の能力を手当たり次第に発動する。

一方こちらは、

「一発殴られねぇとわからねぇみたいだな!」

「上等だ!僕とケンカしたことを後悔させてやる!」

バキィッ!

このクロスカウンターが、黙示録(ラグナロク)の始まりだった。



「バッカも~ん!」

この某お父さんのような人物が俺の上司、池沼海(いけぬまかい)である。

今日もいいハゲだ。

俺たちは全員正座させられ、説教をくらっている。

あのあと、俺たちはヒートアップし、能力を使って殴りあい、未来と明良も暴走を止められず、その余波でプールは全壊、掃除もへったくれもない状況になったのだ。

そのせいで今もくどくどと説教をくらっているというわけだ。

そろそろ終わりだな。

「まあ、これに懲りて、精進するんだな」

「「「「はい、申し訳ありませんでした!」」」」



「あ、足が・・・」

「まともに歩けない・・・」

「まあ、正座で済んだんだからよしとしようじゃねぇか。」

「ああ、弁償とかは勘弁してほしいからな」

そんな世間話に花を咲かせていた頃、

♪~♪

俺の携帯が鳴った。

残酷な天使が窓辺から飛び立つような着メロ。

「クラシックの次はアニソン?しかもそんな古いやつ。まあ、嫌いじゃないけど」

「うるせえな。はい俺ー

ああ、はい、はい、そっすか。はい、どーも」

ピッ

「なんて?」

「池沼さんから通達。

俺達全員・・・・」

場の雰囲気が逆転した。ピリピリとした感覚に見舞われる。

「無期限の減俸処分だってよ」

「「「ええ~!?」」」

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