蒼ミクW杯観戦記(「虹色マカロン」番外編)
「虹色マカロン」「星くず桜」の主人公、蒼祐と美紅によるワールドカップ観戦記です。
蒼祐くんはもとサッカー選手だったので。
本編と違い、かなりアホらしい冗談話です。
OKの方のみどうぞ!
Part1 カメルーン戦
「ねえ、こんな時間だと叫んだりしたら迷惑じゃない?ご近所に」
「大丈夫、全員ワールドカップ見てるから」
「それもそうかもね」
前半39分
「やったー!!」「すごーい!!」
同時に叫び、ハイタッチし、ついでにキスでお祝い。
後半
「ああ、あぶない!」
「よし、入る。惜しい、うーんどのみちオフサイドか、微妙だったけどなあ」
「うわ、やばい。おお、ファインセーブ」
「つ、疲れるね・・・」
「うん、早く終ってほしい、って、何だ今の、ここで同点とかありえない・・・ああ、よかった」
試合終了
日本 1-0で辛くも勝利
勝ち点3ゲット
「やったー」
「勝ったー!」
再び、ハイタッチあんどキス
「はああ、疲れたあー」
「コーヒー飲む?美紅」
「うん、どうもありがとう」
5分後
「お待たせ、あれ?」
疲れきったのか、ベッドにもたれて熟睡している美紅
「美紅、ミクちゃーん」
「・・・」
完全に曝睡モード
「そういえば、日曜のデートのあとレポート書いてたからあんまり寝てないって言ってたな」
これはレポート提出日前にデートにさそった報いなのだろうか・・・
自身は深夜のゴールを決められず落胆する蒼くんであった
おわり
何やってんだ、あたしは・・・
アホな話ですいません
ベタなオチですが、こういうのってある種お約束ですよねwww
Part2 オランダ戦
ホイッスル、試合終了。
「はあー負けかあ・・・」
「惜しかったよね、でも、内容は悪くなかったんじゃない?」
「まあ、確かにそうだけど、でもなあ・・・」
「次は勝つよ、きっとね」(にこっ)
うわああ、かわいい・・・
敗戦の落胆は激しいが、美紅の笑顔に癒される蒼祐。
「美紅、明日は休みだよね・・・」
「うん」
「いっそとま・・・」
ピンポーン
・・・誰だ、こんな時間に。
「こんばんはー、美紅きてますか?」
ドアを開けると、可愛い女の子が3人、誰だ?
「わたしたち、美紅と同じゼミなんです。一緒にお店でW杯見てたんですけど、美紅は彼と一緒がいいって。でも帰りは物騒だからみんなで帰ろうね、って約束してて・・・」
「あ、みんなお待たせ。蒼くん、今日は楽しかったよ、また明日ね、ばいばい・・・。あ、明日は駅で9時だね、じゃあ、おやすみ」
バタン・・・
ドアは無情にも閉じられた。
「そんな・・・」
相変わらず自らの決定力不足を嘆く蒼祐であった・・・。
こんなとこでシリーズ化してどうするんだよ・・・
相変わらずアホな話です。
報われない蒼くん・・・
Part3 デンマーク戦
キックオフ、試合開始!
後がないデンマークが攻勢に出る。
「ボール支配されてるな、危ない」
「うわ!ああ、なんかハラハラする・・・」
前半15分頃、日本がFKを得る。蹴るのは本田
祈るような気持ちで、TV画面を見つめるふたり。
ボールは美しい弧を描いてデンマークゴールに突き刺さった。
「入ったー!」
「すごーい!」
「直接いった、神業!」
「うん、すっごいきれいだった・・・」
そして前半30分頃、再びFK
キッカーは再び本田、と思ったら遠藤。
ボールが再びゴールネットを揺らす。
「うわ、また直接!」
「信じられない!すごすぎ!」
「FKで直接ゴール2連発とか、奇跡!」
「やったー!ねえ、これで勝てるかな」
「うーん、まだ安心は出来ないな、デンマークも死ぬ気で攻めてくるだろうし」
「ああ、このまま試合終らないかな、早く終ってほしい」
「う、確かに。日本戦って全然楽しむ余裕がない、他国の試合のほうが楽しめる」
「わかるー!」
などといっているうちに前半終了
「ああ、まだあと45分あるのか・・・」
「心臓に悪いよね・・・」
後半
予想通り、死にもの狂いのデンマークの猛攻に晒される。
何とかしのいできた日本だが、後半30分過ぎPKを取られる。
一旦は防いだGK川島だったが、こぼれ球を入れられて2-1
「ああ・・・」
ため息をつくふたり
「だ、大丈夫だよ!まだ勝ってるし。引き分けでもいいわけだし」
「でも、前の試合のこと考えると」
「うーん・・・」
前の試合で追い詰められたイタリアの猛攻を思い出し、思わず無口になる二人。
そんないやなムードの後半40分過ぎ。
本田からのパスを岡崎が押し込んで決定的な3点目!
「よし、これで勝てる!」
「やったやったやった!!!!」
抱き合って喜ぶふたり、そして。
ホイッスル、試合終了。
「勝ったー!!!!」
再び抱き合い、ついでにキス。今回はふたりとも入れ込みすぎて試合中は全く甘いムードにならなっかたふたりだが。
「すっかり明るくなっちゃたね・・・」
「そうだな、もう5時半か、でもアドレナリン出まくりで全然眠くない」
「今から寝たら起きられないかもしれないしね。時間あるから朝ごはんにマフィン焼こうかな・・・、でもちょっとおなかすいたね。とりあえず何か食べる?」
「・・・俺は朝メシより美紅が食べたい」
「ちょ、何言ってるの?!もうすっかり朝だよ」
「寝てないからまだ気分的に夜!」
「わがまま言ってると帰っちゃうから。もうすぐ始発だし」
「ええっ!そんな・・・」
「なんてね、帰らないよ。今から帰ってもすぐ出ないといけないし。でもあなたが食べるのは朝ごはん」
「う・・・」
「拗ねないの、そのかわり明日はおやすみだから今夜も一緒に試合みようね」
「え、今日泊まれるの?」
「うん、家にはそう言ってるから、蒼くんが無理だったら友達のところに泊めてもらうつもり」
「いえ、是非泊まってください」
「うふふ、わかりました・・・」
「じゃあ、ハットトリック決めるかな」
「ハ・・・!?蒼くん!朝から何言って・・・」
蒼祐は抗議する美紅の唇を自らの唇でふさいだ。
な、長い・・・。
前半はもうただのサッカー中継ですね。
そして、相変わらずアホな後半・・・。
いつもどうもすみません・・・。