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設定:②テーマは絞る

 作品を作る際に決める、テーマについて考えてみます。ここで言うテーマというのは、「作品を通して一貫する考え方」、あるいは「読者に伝えたいメッセージ」を指します。


 そんな大層な考えは持ってないよ、という方もいるかもしれません。それでも、作品の中心にある設定、軸、主張はあるのではないでしょうか。「初恋の気持ち」、「凡才主人公の成長」みたいなものでもいいです。


 ストーリーを考えるとき、発生するイベントを考えるとき、個々のシーンの描写を考えるとき。これらはすべて、テーマを念頭に置いて書き進めていくことになります。


■ 作品のテーマは執筆の指針となる

 何か一つ、作品のテーマが定まっていないと、各所の描写に一貫性がなくなります。文章での描写はどうしたって、すべてを伝えきることは不可能だからです。


 たとえば、学校の教室のシーンであれば、生徒、机や椅子、黒板、その他諸々。細かく書こうと思えばいくらでも書けます。


 ですが、もし「初恋」をテーマに置くなら、「主人公がヒロインを直視できず、ヒロインの机にある傷を数えている」などといった描写が思いつきます。要は、テーマに沿って、どこに視点を置くか、です。


■ 作品のテーマを絞る

 テーマは基本的には少数に絞るべきです。そうでないと、物語が取っ散らかって、本当に伝えたいことがブレていきます。


 重要なテーマは一個に絞り、それを補足するような補助的なサブテーマを数個置く、というくらいが健全でしょう。


・初恋

・失恋

・後悔先に立たず


 など、ある程度共通性を見出せるテーマであれば、問題は生じにくいです。


■ テーマを詰め込むと話がブレる

 上記の例に対して、


・思い通りにいかない人生の不条理さ

・不安定な社会情勢に対する問題提起


 などを加えると急に話が見えなくなります。


 これらは方向性が違う上に重たいテーマなので、「初恋」の印象が薄れてしまいます。結果、何が言いたいのかよく分からない作品が出来上がる可能性が高いです。


 さすがにこれは極端な例ですが、作者の主張はあれもこれもをただ詰め込めばいいというものではない、ということです。


 思いついた考えや設定は、とりあえず盛り込んでみたくなるものです。ですが、ときには削ったり、別作品として切り出すことも検討する必要があります。


【今回のまとめ】

・作品のテーマ(軸となる考え方、伝えたいこと)を決める

・テーマは少数、基本は一個に絞る


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