面白さとは:②読み続けたくなる理由を作る
いいなと思った小説を読んでいるとき、どんなことを考えているか。意識しないとなかなか考えることのないテーマです。
作品の細かい設定に触れてもしょうがないので、「どんな作品にも言えること」を考えてみます。そうすると、大きく分けて以下の二つの感情がある、と言えそうです。
・読んでいる途中に面白いと思う、続きが気になるという気持ち
・読み終わった後に面白かったと思う、感情が動かされたという気持ち
今回は前者について考えてみます。
■ 「続きが気になる気持ち」とは
面白い作品を読んでいる途中に感じるのは、一言で言えば「ドキドキ、ワクワクする」です。
直接的なものだと主要人物同士のコミカルな掛け合いや、緊迫した心理戦。あるいは、目標に向かって努力する主人公の姿であったり、大きな謎を提示したり。
これは、Web小説という媒体ではとくに大事になってきます。
紙の本であれば買い切りなので、とりあえず手に取ったからには最後まで読むか、となるのに対し、Web小説はいつでも好きな時に読むのをやめることができます。
読者に対して、最初から最後まで「読み続ける理由」を提供し続けられるかどうか。これは非常に重要なことです。
■ 読み続ける理由はどこから生まれるか?
では、どういう話なら、読み続けたいと思うのでしょうか。
・話の目的が示されていること
・登場人物の行動原理に納得感があること
・大小さまざまな出来事が定期的に発生すること
・展開が予想できないこと
一見すると当たり前のことを言っているだけです。
ですが、読者が自分の作品を読み始めてくれたということは、作品のどこかしらに魅力を感じてくれている、ということです。
つまり、その作品には多少なりとも読者を引きつける魅力は備わっているわけです。それならば、最低限の当たり前さえ守っていれば、「一旦、続きを読んでみようか」となってくれるのではないか。
そういう仮説が立つわけです。
■ 読み続ける理由はアイディアに依存しない
これまでに挙げた読み続けてもらうための要素は、どれも話の設定には依存しません。ストーリー設計、執筆時の工夫でどうにかなる範囲の話です。
読み続けたくなる理由に設定のアイディア、面白さが影響しないというわけではありません。ですが、「結局は個人の思いつき、才能だよね」という結論に逃げずにいたいものです。
【今回のまとめ】
・読み続けたい理由を作れるかどうかが、とくにWeb小説においては極めて重要
・読み続けたい理由は「面白い設定」に必ずしも依存しない。ストーリー設計、執筆時の工夫でいくらでも工夫できる




