表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/34

作品説明:③第一話で読者の期待に応える

 第一話では、タイトル、あらすじとつないできた読者の期待に応えることが目的となります。


 ここで読者の期待に応えることができれば、次以降の話も読んでもらえますし、そうでなければ第一話で切られます。作品が評価されるか、埋もれるかの分岐点です。


■ 第一話の役割

 第一話で必要となるのは、タイトルとあらすじで説明した内容を物語に落とし込むことです。


 必要となるのは以下の要素です。


・世界観

・重要な設定

・主人公を含めた主要キャラの紹介

・物語の主目的(倒すべき敵や解くべき謎など)


 これらはタイトル、あらすじですでに出てきている要素なので、それをあらためて作中で説明していきます。あらすじの章にも書きましたが、あらすじを読んでいない読者のことも念頭に入れて、設定はちゃんと本文にも書きます。


 第一話にこれらの情報を入れることで、次話以降の展開をスムーズにする効果もあります。


 本題のストーリーに入っていこうという時に、「魔法――そう、この世界には魔法というものがあり……」、「侯爵――そう、この世界の貴族階級は……」などと、いちいち説明していては話のテンポがガタ落ちし、せっかくのストーリーが台無しです。


 序盤数話の時点で、重要な設定は説明しきってしまうのが理想です。


■ 書き出しにインパクトは必要か

 第一話は書き出しこそ命であり、派手な展開を最初に持ってくるなど読者を引きこむ工夫をするべき――そういう主張もあります。これは話によって向き不向きがあります。


・バトルもの

 派手な戦闘を書き出しに持ってくるのは確かに読者を引き込みますが、同時にリスクもはらんでいます。

 どんな世界観で、どんなキャラが、どういう理由で戦っているのか。それが分からない状態だと、よほどうまく書かない限りはストーリーが頭に入ってこない可能性があります。意外と、見せ方としてはかなり上級者向けです。


・婚約破棄される恋愛もの

 第一話の一行目で婚約破棄を告げられるケースがあります。これは、初っ端のインパクトを与える目的もありますが、読者との約束の履行でもあります。

 タイトルで「婚約破棄」を謳っている以上、作品の早い段階でその要素を出すというのは第一話の役割として正しいです。こういう形のインパクトは有効に働くことが多いです。


・ミステリー

 ミステリーは緻密なトリックがメインになることが多く、事実関係の整理が重要です。

 したがって、事件発生を冒頭に持ってくるなど時系列を前後させるのは、かなり危険と言わざるを得ません。インパクトが弱くなることを覚悟しても、設定を丁寧に説明していく方が結果的に話の完成度が上がる可能性があります。


 このように、作品の性質によっても書き出しの扱いは変わってきます。


■ 第一話の引き

 いくら第一話で重要な設定は説明しておきたいと言っても、一話に詰め込める情報量には限度があります。


 多すぎては読者が覚えきれませんから、主要キャラ数人と、最重要設定を1、2個といったところが限界でしょう。


 ですが、タイトルやあらすじで読者に期待を持たせた以上、本筋のストーリーもチラ見セしておかないと、読者との信頼関係にかかわります。もちろん全部は説明しきれないので、引きで匂わせる程度でも十分です。


・追放系なら、主人公に救いの手を差し伸べる予定の人物の後ろ姿

・婚約破棄系なら、評判の悪い(後に主人公を溺愛する予定の)貴族からの書簡

・チート系なら、主人公にあっけなく倒されてくれそうな、典型的やられ役の登場


 「ちゃんと約束を忘れてないよ、次話で本題に入っていくよ」ということを読者に伝える姿勢は重要です。


【今回のまとめ】

・第一話ではタイトルとあらすじで作り出した期待感に応える必要がある

・書き出しを重視するかどうかは作品の性質による。インパクトを与えることに囚われすぎないほうがよい

・第一話の中で物語の主目的に触れておく。引きで軽く匂わす程度でもよい


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ