ストーリー設計:②時系列通りに話を並べる
ストーリーの構成を考えたら、次はそれをどういう順番で並べるか、という問題があります。
時系列通りに並べればいいじゃないかと考えるのが普通ですが、いろいろな理由で時系列を前後させることがあります。
・冒頭に派手なシーンを持ってくる(読者を引きつけるための工夫)
・複数視点を切り替える(一方そのころ別の場所では、のような展開)
・回想シーンを挟む
などです。これらを、別個に考えていきます。
■ 冒頭の派手なシーンにおける時系列の前後
まず、冒頭に派手なシーンを持ってくるための時系列の入れ替えは、基本は回避推奨です。
理由は単純で、読者にかかる負荷が高いためです。読者は頭の中で出来事をつなぎ合わせないといけないため、余分なリソースを使わせることになります。
インパクト重視で時系列を入れ替える場合、必要な説明が後回しにされる可能性もあります。主人公や作品の設定を説明しない状態で話を展開しても、読者はついていくのが大変です。
読者を早期に話に引き込むメリットを考慮しても、デメリットが大きすぎます。
相当テクニカルに書けば、そのデメリットも回避できるのかもしれません。ですがその前に、「本当に時系列を前後させる必要があるのか」は考えるべきです。
■ 複数視点を切り替える展開での時系列の前後
一方で、複数視点を切り替える手法については、時系列の入れ替えは許容されます。というより、そうするしかない、というのが実情です。
同時刻、別の場所でイベントが発生した場合、順番に語る以外の選択肢はありません。
「視点をころころ切り替えることで、読者がついてこられない」という、また別の問題が発生する可能性はあります。ですが、時系列の入れ替えという観点においては問題がないと言えます。
■ 回想シーンでの時系列の前後
回想シーンの場合も同様です。
たとえば主人公の幼少期の話など、何年も前の話を時系列順にこだわって冒頭に持ってくるのは、多くの場合で不自然になります。
「回想の挟み過ぎで話が全然進まない」といった別の問題を除けば、こちらも時系列の入れ替えは問題ありません。
【今回のまとめ】
・原則、時系列通りに書くほうがよい
・複数視点の切り替えや、回想シーンなどではやむを得ないが、やりすぎに注意する




