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第2話

こうして俺はめでたく『小川健人』になった。


そしてもう一つ俺は重大な決断をした。


それは移住だ。


東京を離れて隣県へ。


マナミンたっての希望でマナミンの実家がある山間の集落で暮らすことになった。


2人の新居はご両親が暮らすマナミンの実家と同じ敷地内にある別宅。


マナミンの祖父、咲造さんが暮らす家だ。


家はすでにリフォーム済み。


マナミンは東京の仕事が立て込んでいるため、1ヶ月遅れでいっしょに暮らすことになる。


マナミンは地元に錦を飾りたいという願望が強く、東京の仕事をセーブして

地元のラジオ局のパーソナリティのオーディションを受けている。


「タケルくん、私には夢があるんだ」


昔から県民愛が強く、東京で知名度を上げたら地元に戻って活躍したいというのが夢だったらしい。


俺はというと脱サラをして咲造おじいさんの田んぼや畑を手伝うことになった。


夢のスローライフだ。


「さくぞう米?」


「そうそう。おじいちゃんのお米」


「それっておじいさんが開発したブランド米?」


「うちの田んぼで作ったタダのコシヒカリよ」


「あらら」


「だけど、おじいちゃんが作ると他のコシヒカリと味が違うのよ」


「そうなのか?」


咲造さんは80という高齢を理由に2年前に田んぼをやめた。


だけど俺が来たことでさくぞう米復活を渇望している。


もう一度食べたいらしい。


ってなわけでさくぞう米復活が移住1年目の俺のミッションとなった。


そんなこと考えていると自宅の電話がなる。


「はい。もしもし」


「もしもし健人さん?」


(チュアサファイア⁉︎)


衝撃が走った。


「健人さん、聞こえてる?」


(あ、お義母さんか。マナミンとお母さん、声が似てるんだよなぁ)


「はい。健人です。どうされましたか」


「肉じゃが作ったんだけど食べる?」


(チュアサファイアが肉じゃがって⋯⋯)


「は、はい。いただきます」


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