表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/61

CP、8 糸口はあるのか?

 勝機を。


「神獣鏡之守り!」

 壱与は咄嗟に鏡をかざして、光の壁をつくりだし、ヒューリーの大鎌の一撃を止める。

「小賢しいっ!」

 ヒューリーは強引に鎌を一閃する。

 途端に、光の壁は消し飛び、3人は吹き飛ぶ。

「きゃあっ!」

「くそっ!」

「ぐはっ!」

 尊、壱与、黄河は壁に叩きつけられる。


「もう終わり?この世界の力は、私たちの前では無力」

 ヒューリーは破顔する。

 かろうじて尊は頭をもたげ上半身を起こす。

「おい、2人とも大丈夫か」

 尊は話しかける。

「おう」と、黄河。

「なんとか」と、壱与。

「このままじゃ・・・打開策はあるか?」

「ぶちのめす」

 黄河は即答した。

「却下」

 尊は瞬時で拒否を返す。

「ちぇ」

 口を尖らす黄河。

「お父さん、黄河、鏡に問うてみます。しばしだけ時間を稼いで」

 壱与は鏡を胸に抱きしめた。

「わかった」

「おう」

 2人は頷くと、立ち上がり、再びヒューリーと対峙する。


「ふふふ、何度やっても同じ」

 ヒューリーは2人を見渡す。

「それは、どうかな」と、尊。

「もう、手加減は無しだぜ」と、黄河。

 2人は愛剣を取り出した。

 尊の天乃草薙の太刀、黄河は巨大な方天画戟を身構える。

「ふーん。無駄でもやるんだ」

「しゃらくさいっ!方天画戟!」

 黄河は方天画戟で強烈な突きを入れる。

「無駄よ」

 ヒューリーは軽々と大鎌で画戟の一撃を受け止める。

「しゃ!草薙の兜割っ!」

 天井すれすれに飛びあがった尊は、使徒の頭上目掛けて、伝家の宝刀を突き立てた。

「くっ!」

 ヒューリーは寸前、身をかわし反転、大鎌で2人に攻撃を加える。

「ぐ」

「ぬ」

 ダメージの抜けきれない2人は膝まづく。

「やっぱり力の差は歴然のようね」

 ヒューリーは確信した。


 その時、

「見つけました!」

 壱与は立ち上がり鏡を頭上にかざす。

「いでよ!異世界より導きし、魔導闘衣(マジカル・ファイティング・ローブ)よ。我等に力を!」



 見いだせ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ