表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/61

CP、5 尊先生の授業中に黄河居眠りをする

 こらあ、黄河あ、なんばしょっとかあ~。

 

 3限目は日本史の授業だ。

 尊は黒板に重要事項を書くと、教科書を片手に説明する。

「西暦239年、邪馬台国の女王卑弥呼が魏の皇帝より金印を授かる。いいか、年号を覚えるには※デビュー二作目ひみこちゃんだぞ・・・って、そこっ!」

 ノールックのノーモーションで尊は、チョークを放った。

 教科書を立てかけて開くスタイルで、黄河は早弁をしている。

 パシッ。

 教科書に一投目があたると、二投目は山なりで黄河の頭頂部へあたる。

「・・・ひゃ(や)るな」

 エビフライを口いっぱいに頬張り、黄河は言った。

「お前もたいした度胸だよ」

 尊は呆れ顔で、隣の壱与はくすくすと笑っている。


・・・・・・。

・・・・・・。

「で、卑弥呼の死後、邪馬台国は大乱にみまわれる。そこで再び女王を擁立することになる。それが台与(壱与)で・・・って、黄河、寝るな!」

 尊はチョークを放つ。

 こつん・・・こつん・・・こつつつつつつ!

 連弾が彼女に当たるも、ぐっすりおやすみタイム。

「壱与」

 尊は娘に言う。

「はい」

 壱与は黄河を見ながら返した。

「起こしてくれ」

 こくりと頷くとゆさゆさと揺らす。

「むにゃむにゃ、もう、ポー玉(ポーク卵おにぎり)はいらねえって、姉ちゃん」

 かなり大きな寝言が教室に響き、生徒たちは爆笑する。

「ん?」

 目が覚めた黄河は思わず、よだれが口からでそうになり、慌ててすすった。

「おはよう、黄河」

「おはよう、先生」

 2人のやりとりに、またどっと教室がわいた。


 ※学生時代の漫画で覚える歴史の年代暗記本に、こんな年号の覚え方書かれていました。



 日本史の授業って、基本、先生が黒板に書いたのをノートにうつしていましたよね。

 これって今もかな?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ