「1」 幸福とは?
この文章は、資料を見た、メモである。
幸福とな何か?
「あらゆる技術、あらゆる研究、同様にあらゆる行為も、選択も、すべてみな何らかの善を目指していると思われる。」
ニコマコス倫理学
(著 山本芳久)
「善とは何?」
「幸福って何?」
【3つ善】
道徳的善 「困っている人を助ける」など道徳的に良いもの
有用的善 「お金」など役に立つもの
快楽的善 「楽しい」など快楽を与えてくれるもの
幸福が最高善
「道徳的善」だけとかでなく、3つをバランス良くもつのが幸福。
人間には機能がある。
ただ食べて、寝るだくでは動物と同じ。
機能とは、理性であり「分別」「物事を認識し、判断する力」
人間は、ただ生きるだけではない。
持って生まれた能力や可能性を
できる限り現実化して、
充実した活動をする中に
幸福が実現する。
人々は、
「快楽的生活」(安定した幸福は得られない)
「社会的生活」(社会と一体感のある幸福)
「観相的生活」(哲学者的な幸福)
などを幸福と考える。
『徳』があれば、物が持っている能力を最大限に高めて充実した働きが出来る。
節制や勇気といった徳を身に付けることで人間の力がつく。
徳を身に付けることが、幸福な人生を送るための必要条件になる。
2種類の徳がある
思考の徳(知的徳)・教示で身につく(学問を活かすなど)
性格の徳(論理的徳)・習慣で身につく(勇気や節制)
枢要徳
賢慮(一つ一つを判断する力)
勇気(困難に立ち向かう力)
節制(自らの欲望をコントロールする力)
正義(他者や共同体を重んじることができる力)
幸運と幸福は違う。
力を付けることが
幸福になるための前提条件
そのためには、
長い習慣づけの積み重ねが必要。
人と人を結びつける愛(友愛)
(なぜなら、人間とは「社会的な存在」であって、他者と共に生きる自然本性をもっているからである。)