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vol.1

今までの自分について振り返りたいと思い、

浮かんできた出来事、当時感じたことなどを

本当に思いつくままに打ち込みました。


たくさん書いたので、

せっかくなら人にも見てもらえたらいいなと思い、

後悔してみようと思います。


完全に自己満足ですし、人に見せるよりとにかくたくさん振り返るということを目的に書いていたので、

知らない人の名前、わかりにくい表現、誤字脱字など

たくさんあると思います。

ご了承いただければと思います。


今vol.25くらいまでは溜まってます。

新しいのが書けたらまた追加していこうと思います。

文章なんて一度も書いたことがない素人の独り言なので、

少し読んでいただけるだけで満足です。

よろしくお願いいたします。

2丁目に行く。クラブに行く。今日は周りの人が自分を見てくれるか。。。店に入った瞬間に今日の運勢が占われれる。何人かがじっと見つめてくる。そういう日は当たりだ。一方誰も見向きもしない、もしくは自分が人の視線を欲しがり周りの人をじっと見つめると、その視線に気づきこっちを見返しくることがあるが、すぐに視線をそらされる。俺は空気だ。いてもいなくてもいいのだ。必要とされていない。誰からも見向きもされない。そういう日はハズれだ。視線をくださいと見つめた人にそっけなく視線をそらされる。これが辛い。試しに他の人へも視線をください、俺を欲しがってくださいと視線を投げかけて店の中を1周回る。しかし誰も見向きはしないのだ。そうするとすぐに店を出る。近くの漫画喫茶の地下二階、鏡張りのビルの踊り場、とにかく自分の髪型を整え直す。ヘアスプレーでガチガチになった髪をもう一度根元から持ち上げて指を通し、形を作り直す。髪が少ない、髪が細い、持ち上げた髪はすぐにしなだれ倒れる。立ち上がれ、立ち上がってくれ、良い形に収まってくれ。30分くらいは格闘する。それもなんども何度も。たとえ形がうまく決まって、これなら大丈夫かなと店の中や人だかりができている道に繰り出してみても、反応が良くない時がある。心が折られる。胸がシクシクする。たくさんの人だかりの中を一人で通り抜け、コンビニに入り店内を見回す。女がいる時もある。果たして視線を交流させることができるだろうか。願いむなしく、無視されるか、たとえ視線が交わってもほんのコンマ何秒。ああだめか、、、また胸がシクシクする。誰からも求められていないんだななどという明確な感情はない。ただ漠然とああだめか、、と胸をシクシクさせて人だかりから遠ざかるだけである。その後どうするか。路上の泥酔者の女を探して声をかけるとか、歌舞伎町の方にまで足を伸ばして、コマ劇前やハイジア裏に会話や心の交流なしに会話ができる女、なんと言い表せばいいだろうか、ただの女・女の体を持った生き物と仮想的な男女交渉をして男女交渉に飢えた急場をしのぐのだ。もしくはもう一度、漫画喫茶の地下二階や鏡張りの踊り場に戻り、なんとしてでも周りの人が目を輝かせる、ぜひ話したいと思う、かっこいいなという視線を投げかけてくるような姿になるまで、鏡の前で格闘するのである。なんども何度もこういう格闘を繰り返す。1日の間、と言っても夜12時以降の5時間の間に何度も。人だかりと誰もいない鏡の間を何度も往復する。鏡の中の自分に失望することもある。イライラすることもある。やっぱり俺はかっこいいんだと心躍らせることもある。なんども何度も往復する。自分が人から声をかけられるかを、自分はかっこいいのかを、自分はかっこつけてもいいのかを、自分は女の方に手を回してその女の耳元で囁いてもいいのかを、自分は女に求められる存在なのかを確認するために、なんども何度も繰り返す。往復する。ダメかというシクシクした自信の喪失を投げ返され、逃げ去るように鏡の前に逃げかえり、いやかっこ良くなれるはずだと髪をセットしなおす。うまく決まらずイライラすることもある、やっぱり俺はかっこ良くないと悲しくなることもある。うまく決まるとやっぱり俺はかっこいいと得意に舞い上がることもある。そしてまた自分を試しに人だかりの中を歩き回る。私はかっこいいですか?と聞きまわるように歩いて回る。酬われることもある。人の輪に呼び止められるとこがある。通りすがりにハーイと声をかけられることがある。輪の中に喋りかけに入ると、その中の女が見つめてくることがある。ああ俺はかっこいいんだな、この子は俺に男性としての魅力を感じているんだなと思う。安心する。心が落ち着く。シクシクしていた感情が落ち着く。やっぱりそうかと思う。それまでは木と同じだった。森の中を歩いていたのと同じだった。ちらっとこちらを見るがすぐに目をそらす。関与して来ない、どうでもいいと思われていた。青い森の中を歩き回っていた。しかしどうだろう。何度も逃げかえり、鏡に向かい、今度こそはと自分を試しにまた森に入り込んでみた。たくさんの人が手を振ってくれる、声をかけてくれる、女もこちらを見つめてくれる、向こうから話題を振ってくれる、興味を持ってくれる。青い木たちが暖色オレンジになった。こちらに身をかがめてくれた。話しかけてくれた。無関心だった冷たい人だかりの中に一点自分の居場所かできた。関心を持って見つめてくれる、話かけてくれる。かわいいと言ってくれる。自分を中心とした円の淵に人々がバランス良く配置されている。こちらを向いている。中には女もいる。俺は女が欲しい。しかし周りの男の目もある。女と男たちは友達なのだ。一人だけ連れさるわけにもいかない。バイであるという体面上女にだけアプローチするわけにもいかない。女は俺に魅力を感じているんだ。女は俺をかっこいいと思っているんだ。女の方に手を回したい。背中を撫でてあげたい。尻もなでおろしたい。女は何も言わないだろう。無言のうちに快感を隠すだろう。女は俺が欲しいのだ。そうと分かれば、俺は大胆な行動ができる。頭を撫でる。ほっぺをつつく。体に手をまわす。口づけもする。全ての行動の裏にあるのは、お前は俺が好きなんだろう?という安心感である。この女は俺のことが好きなんだ、いや魅力を感じているんだ。だからどんなことをしても許されるのだ。こうして初めて自分の自分が満たせる。制欲が満たせると同時に何か心の奥底、さっきまでシクシクしていた胸の中の丸い空洞のお椀が満たされる。この女は大丈夫と思って初めて俺はこういう大胆な行動ができるのだ。

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