★chapter38 「株式会社の設立と増資」って何!?
ある日の嶋尻家のリビングにて…
「おお!平均株価がこんなにも上がったのか!それに、私たちが持っている株の値段も、1.5倍になっているぞ!!」
「良かったですね、あなた!」
「パパとママ、何か騒いでいるみたいだけど、どうしたの?」
「美琴!今日、某携帯電話会社の株が東証一部に上場したのは知っているだろう?」
「ああ!あの白い犬のCMの会社だよねぇ。パパも、その会社の株を買ったの?」
「いや、そうじゃないんだが、そのおかげで株式市場全体が活性化して、私たちが持っている株も値段が上がったんだよ!」
「そうなんだ!良かったじゃん!!(もしかしたら、そのおかげで、またテーマパークに行けるかも…)」
「父さんに母さん!良かったわね」
「そうなのよ真琴!」
「でも、確かその株って株主優待を目的に持っているから、売ったりしないのよね?」
「まぁそうなんだが、持っている資産の価値が増えるのは、嬉しいものだよ!」
「株式上場か…ついこの間、簿記でそんな話をしていたなぁ」
「会社を設立した時と、新たにお金を増やしたい時に発行した株の処理の仕方のことね」
「そうそう。集まったお金を3級では全額『資本金』にするんだったよねぇ」
「(借方(左側))〇〇預金 ×××
/
(貸方(右側))資本金 ×××
って仕訳になるわね」
「ってことは、今回株式を上場した携帯電話会社も、この仕訳をしたってこと?」
「いや、ここからは日商簿記2級の範囲の話になるけど、会社法って法律によれば、会社を設立したり増資で株を発行し資金を集めた場合、集まったお金の最低半分を資本金にすることになっているわ。で、残りは、資本金と同じ純資産の部に属する『資本準備金』という勘定科目を使って処理をするの」
「で、『資本準備金』と配当金の1/10を最低積み立てる『利益準備金』の合計は、資本金の1/4までってルールもあるから、このルールに従って資本金と資本準備金の金額を決定するわ」
「…2級になると、ちょっと難しくなるんだねぇ…そうだ!株を発行するのに、費用ってかからないのかなぁ?」
「当然、株を発行するのに尽力してくれる証券会社は、発行する会社に費用を請求するわ。会社を設立する時に株を発行した際は『創立費』を、増資をした際は『株式交付費』を使って、証券会社に払った費用を処理することになっているけど、これは2級の範囲だから、3級を勉強している間は気にする必要はないわね」
「なるほどねぇ…ねぇパパ!株の値上がり祝いで、またあのテーマパークに行きたいなぁ♪」
「そうだな!母さん、今度の休みに行くか!!」
「私は構いませんけど…」
「やったぁ!!」
chapter39 に続く




