★chapter30 「クレジット売掛金」って何!?
ある日、家族で出かけたレストランにて…
「ふぅ!うまかったな!!」
「ここの味は、いつ来ても変わりませんね、あなた!」
「パパ、ごちそうさまでした♪」
「父さん、会計は!?」
「おお、そうだな。みんな、忘れ物しないようにな」
「父さん、私が最後確認するから大丈夫よ」
「真琴が確認するなら安心だ!さて、私たちはレジへ向かうとしよう」
”スタスタスタ…”
「君。会計を頼むよ」
「はい、本日はありがとうございました」
”ピッ”
「お会計は5,200円でございます」
”スッ”
「これで頼むよ」
「パパ、カードで支払いなんてカッコいい!!」
「(…単に、財布の中が寒いだけなんだが…)」
「どうしたの?パパ…」
「いや、何でもない!美琴も大人になってクレジットカードを作れば、キャッシュレスで買い物や飲食ができるようになるぞ」
「まぁ、確かにそうなんだけど…私は今もやってる電子マネーに現金をチャージして、それで決済するまでかな…クレジットカードだと、際限なく使えちゃうし…」
「まあ!美琴も言うようになったわね!?」
「ママ…私も、もう高校生なんだよ!それに、学校で簿記とか経済とか勉強してるんだし…」
「…私には、何か別の理由があるようにしか思えないのだけど、ね!」
「ん?二人で何の話をしているんだい!?」
「パパ!」
「あなた…何でもないわ!」
「???」
”スタスタスタ…”
「特に忘れ物はなかったわよ…って、どうしたの?」
「…いや、何でもない」
”ジーーーーーーーー”
「…カードとご利用明細のお返しです」
「あ…ああ、ありがとう!」
「ご利用ありがとうございました!またお越しください!」
”スタスタスタ…”
「それにしても、本当にキャッシュレスの時代になりつつあるんだね!」
「私たちが若いころから、キャッシュレスの時代が来るとは言われていたのだけれどね」
「私も会社の法人カードを持っていて、クレジット決済できる物品はそれで払うように言われていてな…現金で決済するのも面倒くさいから、極力その法人カードを使って、会社の物品を購入するようにしているぞ!」
「この前の簿記の授業でも、戸山先生が言ってたなぁ…『そんな時代だからこそ、簿記も時代の変化に合わせて変更を加えている』って」
「…『クレジット売掛金』とかの話ね!」
「そう!お姉の言ったそれそれ!!」
「今の簿記には、そんな勘定科目があるのか!」
「そうなんだ!、パパ!」
「さっき父さんが決済した取引をレストラン側が仕訳すると
(借方(左側))クレジット売掛金 5,200
/
(貸方(右側))売上 5,200
になって、クレジット会社から例えば手数料10%を差し引かれて当座預金に振り込まれた場合は…
(借方(左側))当座預金 4,680
支払手数料 520
/
(貸方(右側))クレジット売掛金 5,200
て感じの仕訳になるわ!」
「売上を計上した時に手数料を認識するパターンもあるよね!」
「ええ。その場合は…
(借方(左側))クレジット売掛金 4,680
支払手数料 520
/
(貸方(右側))売上 5,200
って仕訳をしておいて、当座預金に代金が振り込まれた場合は…
(借方(左側))当座預金 4,680
/
(貸方(右側))クレジット売掛金 4,680
って仕訳になるわね」
「そうなのか…簿記も、私たちの時代とは、ずいぶんと変わってしまったんだな、母さん…」
「(…先輩が『これで!』なんて言いながらクレジットカードで決済するところ、見てみたいなぁ…)」
「どうしたんだ?美琴…」
「父さんに母さん、美琴のいつもの妄想だから、あんまり気にしないで!」
「!!!」
「???」
…
chapter31 に続く




