冥王さま異世界に憧れる。

今から人が誕生する前の時代。
神々が世界を創造し管理をし始める。
その世界に生きる存在を創り出すが、生まれては滅びしか無い。そこで更に生み出したのは繁殖と言う機能。
その生から死へ、そして生へと繰り返すのに必要なのは死を訪れた魂を管理する世界それが冥界。
その統治を任された神が、ハーデスやらプルートと呼ばれるが、実際は冥王と呼ばれそれがその者を現す名称でもある。
冥界を統治し、今では自然と調和する大都会にまで成長させ豊かにしたが……。
ある日突然、戦いの神、狂乱と破壊のアレースに冥界を侵略される。
何故、仲が良いアレースが、そんな事してきたのが侵略してきたのか？

この時、神界、魔界そして冥界にて誰もが一同に、暗黙のルールとして決まった事がある。
それは、

『冥王を怒らせるな……』

人に何故、冥王の力量が語られてないのか？
神界の者、魔界の者、冥界の者も当時の絶望たる光景を目にし口にすらしないのはそのせいである。

その出来事を経て更に平和になった冥界で、仕事を続ける中、地球のネット小説に出会う冥王。
そして、遂に決断する。

毎日長時間労働を睡眠時間は、無く殆ど徹夜続き、たまに良くて３時間。そんな社畜状態からいっその事抜け出したいと切に願う。そして、片付けても片付けても溜まる書類や課題の量、そんな状況からふと気付いたら魔物という人々や家畜、農作物を襲う存在や剣と魔法の異世界に転移。

そういう設定から入った冥界を治める冥王の異世界探索の話。