初、ワイバーン戦
上空を見上げるとワイバーンが、飛んでこちらに威嚇している。
落ち着こう。何故落ち着くのかとそれは
ワイバーンが…
『1、2、3、4、5』
「冥王さま、5匹いますね。」
うん、一目でわかってたけど数えて再確認。
フェルセが、何故かニヤニヤしてる。
なぜだろう?
「何とかして、地面に落とさないと戦いずらいですが、冥王さま何かあります?」
「何もない。」
「ですよね。」
ココでもニヤリ
何かあるな、フェルセの自慢があるな。
ワイバーンを見てる、中々降りてこない。
降りてきたら羽をぶった斬れば倒せるのに…と思い警戒をする。
突如、ワイバーン5匹が暴れてるかのように体と羽を動かす。突風でも吹いてバランスをとっているかのようだ。
「冥王さま、ワイバーンがバランス崩したのでこのまま、地面に落とします。墜ちたらすかさず羽を片方でも良いので斬ってください。」
とフェルセが祈りながら言う。
祈ってる手の中に輝きのある石がみえて、体に圧力がかかるとワイバーンが墜ちてくる。
圧力がかかってる範囲から離れ、ワイバーンの羽をぶった斬る。
斬っては離れ、斬っては離れって感じで繰り返した。
圧力の範囲にいると自分も動きが遅くなる。
その後は、フェルセと共に動きの遅いワイバーンを攻撃するだけでだった。飛べないワイバーンの攻撃は遅い、爪で攻撃するのも、尻尾で攻撃するのも何故か1度止まる。羽を動かそうとする習性で止まるんだろうな。
フェルセが3匹倒し、俺が2匹倒して依頼完了。
呆気ないようで、でも結構緊張したんだよね。
「冥王さま、ワイバーンをアイテムボックスに入れましょう。」
ワイバーンをアイテムボックスにいれつつ
「さっきのは魔法か?」
「そうです。風魔法でワイバーンの周辺に乱気流を作り、空間魔法で重圧を与えて墜としたんです。」
フェルセが、ドヤ顔しながら話す。
「魔法って誰でも使える?」
「魔法は、魔力を持っている人しか使えないですよ。」
魔法は、魔石に魔力を流し言霊を言うことで言霊の内容の魔法が放てると。職業で魔術師や魔法使い等がいるが、その人たちは体内にある魔石を使って魔法を使う。追加の魔石を使えば強力な魔法を扱うことができる。だから魔法使い等の職業は杖を持つことが多いのだと。
更に、言霊は数々あり呪文名でもあると。
「さっきのは、【タービュレンス】で乱気流を起こして、【グラビティ】で重力をかけてワイバーンを墜としたんです。」
「魔石と魔力が有れば誰でも魔法がつかえる?」
「そうなんですけど、魔力が低ければ効果が低かったり弱かったり、魔石が小さいとか、数が少なかったりすると発動しないなんて事ありますよ。言霊も違っても発動しないです。」
続けてフェルセが、
「ただ簡単に発動出来るものもあるけど1回限りの使い捨てアイテムなんてのもあります。」
「私、魔力なんてないけど代用として神力をつかいますよ。」
神力でもいけるんだ。
フェルセは天使だけど神力使えるんだったんだな。
「神力は、魔力より強いので加減間違えるとすぐに魔石を壊してしまうんですよ。」
魔法は、ゆっくりとやってみるかな。面白い魔法が在れば使ってみたいし。
「そろそろ、街に戻りましょう。ワイバーン素材いくらになるかなぁ。楽しみですよね?」
「どうして?」俺が疑問な顔していると!、「ワイバーンみたいな強力な魔物には、魔石を持っていることが多いんですよ。」
魔石は、高値で取引されるらしい。しかも錬成の魔方陣作成にも使われるなど魔法使うには必需品なのだと。
ワイバーンを倒したし街に戻るとするかな。
来た道に戻り、
「冒険者ギルドに行って討伐の依頼報告と魔物の素材買い取りか。」
「また森の中に…」
「またフラグ立つぞ!!」
森を抜けるのに更に、虫2体現れたよ。
しかもあのバッタ、アルホッパーだった。
今度は潰さないでいけた。
読んでいただいてありがとうございます。
戦闘は、様々な動きがあるので文章にするのが大変でした。
次回は、ギルド報告です。