依頼を受けました。ほぼ強制に高ランクの依頼を。
やっと冒険者ギルドの登録が、終わったのでフェルセを探してみる。
本来1人でもうろうろしても大丈夫なのだが、知っている人が近くにいるのなら探しちゃうんだよね。
辺りを見渡すといたいた。
「フェリ……」
声を掛けようとしたのだが、フェルセの周りには人、人、人の固まりが出来ていた。
フェルセを見てみるが色々な質問等それて、顔が引きつっている。
ここで呼ぶとみんなが俺に注目するので、あえてスルーしよう。
あの受付嬢がルールやら依頼の案内が貼ってあると言ってたな。
それを見ておこう。
そうしよう。
【F】ランクから【E】ランクに上がるには、Fランクの依頼を50ポイント貯めないと上がらないと。
ポイント多いのか少ないのかわからないと思ってたら、Fランクの依頼書見たんだよね。
ほとんど薬草の材料など採集系、1件につき1ポイントってことは50件やらないと上がれない。すぐに上がれそうな気がするけど…。良く良く考えたら途中魔物が現れたら難しいよな。
「冥王さま、いつ終わってたんですか?!」
フェルセのコメカミがピクピクしてる。なんで怒ってる?
「終わってるんでしたら、声かけてくれれば良いのに」
「わるい。何か群がってたな。」
「本当です。私、有名なんですよ。冥王さまのような初心者じゃないんですよ。」
「有名なフェルセさん。俺のランクアップに手伝ってくれ。」
「うぅー。」
フェルセが肩を落とした。
「どぅせなら、この高ポイントのやつをやりましょう。」
とフェルセが、依頼書を探す。
「コレが良いのでは」
依頼書をはがす。
「ランクのポイントをちまちま貯めるより一気に名声を得て高ランクになれば冒険者登録の失効なんて無くなりますよ。」
とフェルセが笑う。
「【B】ランクになれば失効は無いですからね。」
そう言えばフェルセは、落ち着きを取り戻してきたよ。
受付嬢がいるカウンターに行きフェルセが先ほど取った依頼書をだす。
「これ受けるわ。」
「フェルセ様が、やっていただけるなんて助かります。」
「ちなみに今回は、こちらの方も同行します。」
受付嬢が、ビックリして尋ねてくる。
「こちらの方は先ほど登録した方ですが……」
「大丈夫ですよ。ここ何年か一緒に同行しているので」
「フェルセ様が、大丈夫というのでしたらお任せします。」
依頼書にギルドカードを当ててください。
ギルドカードを出して依頼書の上に置くと
ギルドカードに依頼(1)と出てきた。
依頼書の方は依頼受付中と記載されている。
「そう言えば、メイオウさんもフェルセ様と同じくアイテムボックス持ちなんですね。」
「えぇ。」
「メイオウさん、気をつけくださいね。フェルセ様よろしくお願いいたします。」
フェルセが笑顔で返事をした。
因みに依頼内容
【南の森に出没するワイバーンを退治する】
初依頼がワイバーンって!!
最初はラビットとか、何とかボアとか中型魔物じゃない。
まぁ倒しても評価は、フェルセに向くからまぁ良いかな。
ーーーーーー
ギルドを出て、辺りは日が沈み出す夕暮れ時。
「冥王さま、どこか行ってみたいところあります?」
「出来たら武具屋みたいのはあるか?」
「えぇ。ありますよ。」
「ちょっと武器屋寄るのありだよな。」
「でも、冥王さま自分専用の武器持ってきてるんでは?」
「まぁあるけど、それって最終手段の時にしか使わない方が良いだろう。」
フェルセが困惑してるけど、俺のあれは最後の最終手段だよ。
「武器屋ってファンタジーに絶対あるしね。」
「冥王さまだったら錬金術や魔法の道具屋だと思ったんですけど…」
「そんな店もあるのか!?」
フェルセがニヤリとして
「ありますよ。」
悩みますね。悩みますよ。もう夕方だし店閉まるんじゃないか?
錬金術は気になるよね。
読んで頂いてありがとうございます。
武器など興味ある冥王さま。
でも錬金術もやってみたいらしい。