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俺のスキルがおかしい件



 戦闘絶望案件と職業補正掛かってない疑惑は置いておこう。スキルだ。特殊技能があればとりあえず何処でも食って行けるってじー様が言ってた! 俺はスキルに最後の望みをかけるぜ!!


 というわけで、ポチッとな。


スキル:▼

剣術(使用不可)

陰陽五行の理(使用不可)

気配遮断(使用不可)

森羅万象(使用不可)


 お、何やら仰々しい文字列が——って、全部使用不可じゃねぇか!! ……俺終了のお知らせか、これは? どうしたら使えるようになるんだよ……せめてヒント位はくれよ、マジで詰みかけてるぞ、俺。

 これは何としても隠し通さないとヤバそうな気がしてならない。城の連中が役立たずに対して冷淡な扱いをするのは目に見えている。……泣きたくなってきた。

 だが隠し通した所で旅に出たら一発アウトだこれ。クラスのみんなのお荷物になっちまう。あいつらなら笑って流すだろうが、俺が心苦しい。


「ステータスにスキルが載っていると思いますが……まさか載っていない方はいませんよね?」


 そのセリフには、教官の恐怖の片鱗がのぞいていた。載ってなかったらナニされるんだ……。


「魔術もしくは、それに類するものがある方は左に。無い方は右に。分からないならば中央に集まって下さい」


 うーむ。これはどうすべきなんだろうか? 俺のスキル、名前が仰々しすぎて効果がサッパリわからんのだが。しかも使えないなら無いも同然な気も……とりあえず右に行っておくか、剣術とかあるし。下手に真ん中に行ったらヤブヘビだ。突かなくてもいいヤブは突かないに限る。


「お、神山はこっちなん?」

「おう。使えねーけど剣術とかあったからな」

「意味ねぇぇぇ!!」

「だよな! 剣重くて持てねーのに意味無ぇよなぁ!」


 もうヤケっぱちである。まじ意味がわからん。剣持てねーのに剣術スキルあるとかな! ……あと意味のわからんスキルは内緒にしとこう。いざという時の切り札になるかもしれない。元々この世界のお偉いさんは信用できないから、万が一の時のために備えるべきだと思う。クラスのやつらに言わないのはまあ敵を騙すには味方から、ってヤツだ。……つっても使えないんですけどねー。


「では魔術系スキルが無い皆さんの中で、魔力が15以下の方は帰って結構です」


 ……初っ端から戦力外通知うけますた。





「旅人さん。申し訳無いんすけど、今日から夕食は部屋で食べて下さい」


 ランクダウンキターッ!!


 おう、もうそろそろ来るとは思ってた。ヴァルさんが持ってきた料理を見ると、昨日とはそう変わりないラインナップ。まだ最悪の状況では無さそうではある。ちなみに俺の思い描く最悪は残飯だ。イコール人間扱いすらされないって事な。まあそこまで行く前に始末されそうな気がするんだが、はてさて。


「ヴァルさんが気にすることはないっすよ。俺が無能なのがそもそもの原因ですし……」

「わざわざ異世界から来てくれた人にこんな仕打ちで申し訳ないっす……」


 本気で落ち込むヴァルさん。この人みたいな親切な人が居るだけでも多少は救いがあると思う。ヴァルさんは一通り謝り倒すと部屋を出て行った。申し訳ないのはこっちの方なのにな。


 ……さて。メシでも食いながら、あの正体不明なスキルどもを調べてみるとしようか。戦力外通知を受けた後に、スキルには詳細表示があるという情報を仕入れたのだ。


 んじゃまずは剣術からっと——


剣術:剣を使った戦闘に用いる。一定以上の『たいりょく・ちから・すばやさ』が必要。


 ……剣術使えないのは、俺の腕力が低すぎたんだな。だって『たいりょく』と『すばやさ』は平均以上あるし。そもそも剣持てなきゃ剣術使うどころの話じゃねーし。よし、今日から筋トレだ!



 ……あれ? なんかメシがしょっぱいな。目から汗がとまらねー。



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