第6艦隊
お久しぶりです
3月18日に修正しました。
就航したふそう、やましろは太平洋を南進していた。
「航海は順調のようだな」
ふそう艦長兼戦隊司令である坂上明人少将は双眼鏡を覗きながら呟く。
「このまま何事もなく目的地に到着すればいいんですが」
そう言ったのは桐原副長である。
『艦橋CIC、レーダーに反応あり、数は18、右舷より接近中』
CICからの報告により右を見ると重巡洋艦6隻、駆逐艦12隻が艦隊旗艦の戦闘指揮艦1隻を中心にこちらへ向かってきていた。
さらに。
『右方向よりソナーに感、潜水艦が三隻浮上します』
接近する艦隊の前方に三隻の潜水艦が浮上する。
「あれが新設された第6艦隊の艦か」
「潜水艦からなる前衛潜水戦隊、重巡洋艦からなる遊撃戦隊、戦艦からなる打撃戦隊、打撃戦隊の両翼となる駆逐艦からなる二個の水雷戦隊。そして艦隊旗艦と護衛艦からなる中央戦隊です。明日には補給艦2隻と護衛の駆逐艦からなる後方支援隊で第6艦隊は編成されます。今は19隻ですが最終的は25隻。どれも最新鋭艦ばかりとは贅沢ですな」
「そうだな。さて合流するぞ、他艦との衝突に注意せよ」
「ようそろ」
合流し、陣形を整えるまでしばし時間があるので少しこの今ある第6艦隊の艦船について簡単に説明しておこう。
戦艦 ふそう、やましろ
全長225m
全幅35m
最大速力33kt
兵装50口径41㎝連装砲6基
12.7㎝速射砲8基
20㎜CIWS4基
特徴
同型艦では初となる電磁推進装置を搭載しそれを使えば速力40ktは出せる。
しかし、とても燃費が悪いので緊急回避などの時にしか使えず、通常はスクリューで航行している。
重巡洋艦 ふるたか、かこ、あおば、きぬがさ、なち、はぐろ
全長204m
全幅20.8m
最大速力35kt
兵装55口径20.3㎝連装砲5基
12.7㎝速射砲4基
20㎜CIWS4基
61㎝4連装魚雷発射管2基
特徴
ふそう、やましろに搭載されている電磁推進装置を最初に搭載した巡洋艦。
使用すれば40kt以上出せるがふそう同様回避時ぐらいにしか使われない。
駆逐艦 ゆきかぜ、たにかぜ、うらかぜ、はぎかぜ、まいかぜ、 はまかぜ、はつかぜ、いそかぜ、すずかぜ、あきかぜ、ふゆかぜ、かわかぜ
全長130m
全幅12m
最大速力40.8kt
兵装12.7㎝連装速射砲4基
20㎜CIWS2基
61㎝5連装魚雷発射管3基
特徴
新任務が付与されたことで従来の駆逐艦より大きく強化された駆逐艦。
本来の任務である水雷艇や潜水艦の駆逐の他、敵艦隊に突入し、雷撃を行う任務が与えられた。
そのためかなりの速力が出せる。
なお電磁推進装置は搭載されていない。
潜水艦 くろしお、おやしお、はやしお
全長85m
全幅9.3m
水中速力(予想)27kt
兵装魚雷発射管6門
対魚雷防御システム
特徴
日本初となる原子力潜水艦。
拠点攻撃能力はないに等しいが対艦、対潜水艦能力は高い。
公式に速力などは発表されていないが水中で27kt以上も出せるという噂がある。
戦闘指揮艦 まさむね
中央艦のみ全長270m
全幅45m
補助艦全長230m
全幅39m
最大速力27kt
兵装
中央艦
46㎝4連装砲4基
補助艦
35,6㎝連装砲6基
12,7㎝速射砲4基
20㎜CIWS4基
61㎝6連装魚雷発射管2基
特徴
艦隊旗艦になることを前提に設計され中央艦の左右に補助艦を取り付けた三胴艦になっているのが特徴。
中央艦内部にはウェルドックを有し索敵などを行う無人機を多数搭載する。
旗艦としての設備が充実し、通信能力、索敵能力も極めて高い。
重武装なのは時として海戦に参加するからであるがそれは射程に敵を捉えた時か艦隊が壊滅状態になった時ぐらいである。
補助艦は機関を持たず電源などは中央艦から送られてくる。なお切り離しが可能であり、時と場合によってはトカゲの尻尾切りのように切り離す。
説明をしているうちに陣形を整え終えた。
「司令、艦隊陣形整いました」
参謀の河瀬成美中佐が伝えてくれた。
「よし、全艦隊に通達。本艦隊は勤務地となるトラック諸島に向かうと」
「「ハッ」」
通達は直ぐに艦隊全体に伝わりトラックを目指し第6艦隊は南下を続けた。
艦の内容は大艦巨砲主義が復活しているので帝国海軍のものを基にして考えました。
ちなみにふそうとやましろは伊勢型戦艦に似てます。