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いつもの事務方
けたたましく鳴るアラート
鼓膜が破れるかと思うほどの轟音
喧騒入り交じる中、一機の戦闘機が今まさに戦地へと飛び立つ
時は2035年
これは戦場を駆け抜ける一人の戦闘機乗りの話
(ではないんだよなー)
(戦争になって、パイロットの人が戦果あげて英雄になる…)
(よくあるマンガやアニメの設定だ)
(ってもさー、そのパイロットの人も機体がなきゃ戦果あげれないじゃん?戦えないじゃん?)
(褒めろとは言わんけど、もうちょい末端の人間にも名声まではいかないにしろ、リターン欲しいよなー…)
なんてお決まりの不満を思いつつデスクでルーチンワーク
『浦木さーん、内線です』
内線がなる
めんどくさい…
どうせ厄介事だ…
「…はい、お電話変わりました」
「…はい、わかりました、詳細はメール送ってください」
やっぱり厄介事じゃねぇか…