プロローグ
俺は今人生に絶望しながら知らない町をフラフラうろついている
岡山晴翔18歳
今年から大学デビューを華々しく果たし彼女もつくってウハウハライフのはずだっだのだが
大学で初めてできた彼女には1週間で浮気され、『将来はお兄ちゃんのお嫁さんになる~』と言っていた溺愛していた妹にはチャライ彼氏ができ
3次元に絶望しクルクル魔法少女キュアの限定盤フィギアを雨の中買って帰る途中でそれはおこった。
あろうことか歩道橋の階段から足を滑らせ盛大にスッころんだのだ。
俺が最後に日本で見た光景はキュアちゃんのフィギアが車にひかれバラバラになる光景だった。
そこから意識を取り戻した時には魔法陣の真ん中に寝っころがっていたのだ。
「は?ここは?」
周りを見わたすとローブなどで身を包んだ人たちがこっちを見ていた。
「○○△△××」
「なに言ってんだ?」
おいおいこいつらなんだ?へんな宗教かなにかか?
そんなことを考えながら周りをうかがっていると黒い腕輪を持った美人がこっらに近づいてきた。
ニコッ
(うほ!美人巨乳!)
ローブの上からでもわかる巨乳美人の笑顔に目を奪われたいた隙にきずいたら腕輪をはめられていた。
「あ!」
これだから美人巨乳は!油断も隙もない
「ようこそ勇者様」
そこからは異世界テンプレものの流れだった。
魔王を倒してほしいから勇者召喚の儀式をおこない呼んだと。
腕輪は勇者召喚の儀式の時、一緒に勇者の神器として召喚を行い言語仲介の魔法をかけた勇者専用の装備品であると教えられた。
異世界もののアニメが大好きな俺は瞬時に状況を把握し
よっしゃ!これで俺TUEEEEできて魔王倒してハーレムつくってウハウハだぜ!向こうの世界になんか未練はないぜ!
とかその時は思っていました。
とか甘いこと考えてた当時の俺を殴ってやりたい。
それからは王様と貴族様にお披露目のパーティーになったんだけど
この辺から雲行きが怪しくなってきた。
まず、出された料理!!マズくはないんだけど、おいしくもなかった。
昔読んだ本に地球世界でも大昔古代メソポタミアとかの時代は甘い物もなかなか手に入りずらく乾燥したナツメのドライフルーツがかなりの高級品だったとか
あったからこの時代てきに調味料とか手にはいりにくいだろうし料理技術もたいして発達してないんだろうと一応なっとくしておいた。
てか地球でもマズイ飯はあるしな!うん。
それでもまだ女の子達は可愛かったし、王様なんかに魔王討伐の暁にはぜひ一番上の娘を嫁にとか言われてたから気分はよかった。
スキルお披露目までは・・・。
晩餐のあとにメインイベント、勇者スキルお披露目が行われた。
「それでは勇者殿、みなの前で水晶玉に手をかざしてくだされ」
王様にそう言われて水晶玉に歩み寄っていく。
「此度の勇者様はいったいどれくらいお強いのかしら」
「国一番の召喚士が呼んだ勇者様だ!歴代勇者様の中でもトップクラスであろうなぁ」
などと周りの貴族連中が話すなか俺はドキドキしながら水晶に手をかざしたね。
いったいどんなチートスキルがつかえるのかと。
・・・結論から言うとなかったのね。
なんもなし!スキルもない魔法適正も、剣技適正もない。ないないずくしのスッカラカン。
あの時は面白かったな、貴族や王様の鳩が豆鉄砲くらったような間抜けな顔。
おもわず笑いそうになってしまった。
そこからは、いきなりの手のひら返しで罵倒の数々。
王様や王妃、第一王女のゴミを見るような冷たい目。
まぁそっち系の属性の人にはご褒美なんだろうけど、俺はいたってノーマル!あんな目で見られてもうれしくもない。
そこからは大臣に剣と盾だけ持たされて城から追い出されました丸
「くそ!あいつらふざけやがって!勝手に異世界に呼び出しておいて勝手に期待して俺がなにしたってんだ!」
で冒頭に戻ると・・・異世界のわけのわからん町で途方にくれフラフラとさまよう俺。
無一文でどうしろってんだよ。考えてみたらロクでもない人生だったなぁ
元の世界では3次元に裏切られ、2次元にも裏切られ・・・
「キュアちゃんのバラバラ死体・・・クッ」
こっちに来てからは異世界にも裏切られ・・・
人気のない空き地を見つけへたり込んで腕をふと見ると黒い腕輪がついていた。
「これってたしか勇者と一緒に召喚したとか言ってたな」
といことはこの世界の物じゃないのか。
「へ、ということはお前も俺と一緒で役立たず君か?」
そう言って腕輪を擦っていると車のエンジンかける時のスイッチみたいなのがあることにきずいた。
「ん?なんじゃこりゃ」
ポチットな
『生体認証の登録が完了しました。ようこそ通販サイト[アマノガワ]へ』
「おお!喋った!てか通販サイトだと!?」