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リセットボタン【hack to brain】-26

2014年2月10日7:00 –此戸葉Side


今日は日曜日の次の日の月曜日。この世に生きるものは、誰しもが知ってるサ●エさんを見て、明日の通学や通勤で鬱モードになってるのだが、わたしたちにはそういうのは縁がないらしい。

ブレインハックしてきた相葉君と由紀さんの立体ホログラムで毎日が日曜日状態だからだ。

つい最近まで学校でどうせ役にも立たない授業を受けてるのはバカバカしいくらいに思えるくらい最適な朝だ。

机にはメモ書きがあった。

『えっーと、秘密兵器を持ってくるから、待っててね。8時には戻ってくるよ。相葉蔵人』

わたしは冷蔵庫から激辛ラーメン(原産国タイ)を取り出して、食べながらテレビを付けた。

テレビの司会者が言ってるのは、何やら、名古屋でボルケーノオーシャンの隔離地域が何者かによって爆破されたらしい。

『ボルケーノオーシャン名古屋支部壊滅か…どんな奴が攻めてきたんだろ?』

リモコン操作でお母さんを呼ぶ。

『ハロー、愛しき娘よ。用事は名古屋支部のことでしょ。何で本部を狙わず、名古屋を攻めてきたか?それが知りたいのよね』

『うん、そうだけど、硬化ベークライトを流し込んで戦闘兵を多く雇ってるほど、守りたい何かが最深部にあったんじゃないかと推測するけど、お母さんは何か知ってる?』

『ケリュネイアの鹿の首、名古屋支部には最深部にはそれがあった。それはギリシア神話に登場する巨大な雌鹿。黄金の角と青銅の蹄を持っており、矢よりも素早く動くことが出来て、アルテミスがリュカイオン山中で草を食っているのを見つけ、捕まえた鹿で、全部で五頭いた。その一頭は脚が早すぎて、ヘラクレスが一年かかりやっと捕まえた鹿。現状は分からないが、その一頭の首が外部犯の目的。まぁ実際にはそんな神話に出てくるような鹿の首では無く、おそらくこの世の物理法則を覆す重要なデータベースでしょうね』

お母さんは何でも知ってるかのように話す。

知らないことなど無いように。

『そのケリュネイアは奪われたの?』

『いや、襲撃してきた奴らは二人。ADAの所有者で、ハリアーに乗ってきた男が名古屋支部を意図的に破壊した。ケュネイアの鹿の首は地下10階で硬化ベークライトに埋もれてるはず。一人は死亡、もう一人はあえて逃がされた、まっ、私の知ってる限りじゃこのくらいかな、ネットに接続された此戸葉の脳を眺めてると大体の事は把握できる、んじゃ、昨日は徹夜だったから寝かせてねw』

ピーンポーン

『此戸葉、秘密兵器を持ってきたから出ておいで☆』

わたしは急いでラーメンを食べ、外へ出ると、一台のマウンテンバイクがあった。ちなみに二人用に改造してある。

『此戸葉、見てな、こいつにADAの魔力を注ぐとこうなるんだ!』

そのマウンテンバイクはサイドカー付きの大型バイクに変わっていた。

この時から、このバイクがわたしたちの移動手段になった。

わたしたちはコレで早速、早朝で騒音を出しながら、町のラーメン屋に行く事になった。

ちなみにわたしは一人で激辛ラーメン(原産国タイ)を食って、満腹でラーメン屋でご飯しか食べなかったのはまた別の話。



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