リセットボタン【hack to brain】-24
2014年2月9日12:15 –蔵人Side
私たちは沖縄に向かう途中、原宿と言うブランド品の服が売ってると言われる都市に寄り道をしていた。
『これなんてどうかな?』
此戸葉が試着室で着ているのはリトル・ブラック・ドレスと言う種類の黒いワンピース。
私は此戸葉は何も着ても似合ってると、思うけど、脚のひらひら服がとっても似あっていた。
そのお値段と言えば4万。しかし、なんでも冷蔵庫から持ってきたのはスーツケースで1億円。これに比べればちゃっちいレベル。流石、由紀さんは毎度チート並みの事をしてくれる。
『これ良いわね、ひらひら服も案外、圧死もに似合ってるかもかも(笑)』
此戸葉を見てでブツブツ独り言をしている白衣の女性がいた。つか、圧死って…。
多分、医者か研究者だろう。
此戸葉はその医者か科学者か知らないが、その存在に気づいたらしく、此戸葉はその女性に話しかけていた。
数分後-
此戸葉が会計を済まして寄ってきた。
『あの白衣着た人がいてねー、なんかねー、あの人、東京大学の名誉教授らしくてね、私のひらひら服を見て欲しそうしてたから、買ってたあげたけどダメだったかな』
『・・・・・(-_-;)、当然ダメに決まってる。知り合いならともかく、まったく知らない人にものを買ってあげるのは絶対ダメだよ』
此戸葉は私にこれを見せてきた。それはデス&レジェンドと言うデスメタ系のバンドのチケットである。知る人のみ知るバンドである。もちろん名前だけしか私は知らない。
『これがどうしたん?』
『お礼とか言って貰った♪』
『これは、わたしの大ファンのバンドだから一緒に見に行こうよ、ペアチケットだし、しかも最前列の!!』
此戸葉は最前列の席はオークションに出すとかなり売れるとか。最前列で見せれるのは、ファンクラブの会員でないととか。私にはよく分からない説明をしてくれた。私はクラッシックのコンサートの方が良い。つか、ロックとか私には合っていない。
でも、此戸葉が好きなら見に行ってもいいかもとか思う。
『しかもねー、その人は西条未来さんって言って、週末の14日の金曜日に東大のセミナーに参加の招待状も貰っちゃったんだよ。しかもソレ、タイムマシンについてだよwwこれは行くしかないよね?』
此戸葉は嬉しくて興奮気味なので、私諭す。
『まぁまぁとりあえずそういう事なら一旦拠点に戻ろうか。バンドはともかく、セミナーはちょっと興味あるしね』
その時ADAから由紀さんのメールの受信が届いたので具現化して、私はチェックする。
【ボルケーノオーシャン名古屋支部、何者かにより壊滅した、敵の狙いは分からないが大規模な火力で爆破された模様】
『えっ…』