リセットボタン【hack to brain】-22
2014年2月9日9:15 –未来Side
過去へ、そして未来へ時間を超えて、時空を行き来する。それがタイムトラベル。
タイムトラベルを実行できる人あるいは機械、それを一般的には『タイムトラベラー』もしくは『タイムマシン』と呼ぶ。
話は変わるが時間と対置される空間を我々人間は『空間とは何か?』と考えたりする事はあるだろうか?
否、そもそも空間は生き物にとって当たり前の存在だ。前後左右に動いたり高いところから飛び降りたり、高いところまで登ったりと、だれでも空間を無意識的かつ、体感的に知ってるからである。
ところが、時間は未来からやってきて、あっというまに現在に流れ、気が付くと今と言う時間は過去に流れる。過去なって欲しくないと思っても、ただそれを黙って見届けることしか出来ない。
時間は大河だ。その表現はある意味当たっているのかもしれない。
我々は“現在”と言う線上の瞬間にしか存在できないのだろうか。それでもその時間と言う線上を過去や未来へ移動する事が可能なのだろうか?
また話は変わるが、圧死こと西条未来は三年前に家族で旅行の帰りに大型トラックとの事故でガードレールを突き破って崖から落ちて私は死んだはずだった。ところが、目を覚ましたら、三年後の渋谷の留学前に住んでいた高級マンションで目を覚ました。私はすぐにアメリカの実家に電話をかけた。両親は何事もなく生きていた。さらに事故すら起こっていないと言う。
そもそも、旅行に行ったのは三年前の八月七日、西暦で言えば2010年の真夏で圧死が17歳で博士号を貰い、家族でお祝いに温泉旅行に行った日だ。
まるで未来へとタイムリープしたような気分でいる。
私は白衣のポケットの手帳を見ると、過去の大体の行動が分単位で書かれていた。
現在、私はアメリカのハーバード大学の脳医学分野で博士号を貰って、日本の大学の21歳にして東京大学の名誉教授扱いらしい。
そんなこんなで、名誉教授として、日本の大学の講義を開きつつも、もう一年ほど経過している。つまり圧死の今の年齢は22歳だ。まったく人の環境適応能力は凄いと改めて感じる
そういえば、机に眠っていた意味の分からない機械があったのを二週間ほど前にあったのを気づく。毎日、机の引き出しの手入れは欠かさずやっていたが、ここ最近忙しい日があって、三日間程度、引き出しの手入れをしていなかったので、手入れをしていたらコレが出てきた。。
ソレは二番目の引き出しにヘンテコな機械ipodもどきがあったのだ。