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リセットボタン【hack to brain】-20

20分後


辺りは酷い有様だった。ヘリポートが無事だったのが幸いだ。

一人の戦闘員が気が付いたらしく近づいてくる。

『こちら、前島、現在、敵が地下三階まで突破され、戦闘員は敵部隊のリーダーと思わしき人物の謎の能力によって、戦闘員は全滅。地下のベークライトを壊されつつあります。』

『前島君、後はこちらに任せるんだ。君は遠くへ逃げろ』

私は名古屋支部の緊急の隠しエレベーターを落下させ、地下三階まで移動する。

敵部隊はたったの学生服の女2人しかいなかった。私は相手にHK21MGと言うドイツの機関銃を連射して敵に全力疾走し敵をなぎ殺すはずだった。

だが、機関銃から放たれた弾は、相手の身体がミラーのように弾いて、私に逆に飛ばしてくる。

私は咄嗟に機関銃を捨て、ベルトに巻いて装着してあるナイフで瞬時に複数の弾を切り裂く。それは秒単位のレベルだった。

『hello、私たちはね、ケリュネイアの鹿の首をくれって頼んだのにいきなり発砲とかこの施設どうなってんのよ』

『それは君たちには知ってはいけない事だからだ』

『そういや、自己紹介がまだだったね。あたしはナナコ、ミラーエフェクトの使い手。どんなに攻撃も跳ね返す。そんで、相方のこいつかミナコ、能力はスーパースピーダー、体内時間を加速させ、通常の三倍速く動ける。でも、ミナコはちょっとしたトラウマがあって、声が出ない。』

ミナコと呼ばれる少女はうんと頷く。

『では、私も自己紹介をしないと失礼ですな。私はクラウド・アイバーク。ボルケーノオーシャンの掃除屋だ。では、戦争の続きでも開始しますか、お二人とも』

私は愛用の鞄から第二次世界大戦中にドイツ国防軍で使われていた対戦車ロケットランチ―のパンツァーシュレックを出した。

『カッコいいじゃん、ソレ。それがクラウド様様の武器ですかいな、それよりその鞄はなんでもブツが出てくるようだね。どうみても鞄に入ってるサイズだとは思わないよね。首よりそっちの方が欲しくなっちゃった。そいつを寄こせば私たちは首を諦めるからソレくれよ。とか言っても無駄だよねえ(笑)』

ナナコは身体から一ミリほどの鉛の弾を出してソレを飛ばす。ミナコは包丁を二本、使いで本来なら有り得ない速度で迫ってくる。

クラウドはあっさり鉛玉と包丁で串刺しにされ、倒れる。

『あーあ、つまんない、強キャラかと思ったのにねー♪』

と思ったら、クラウドは倒された自分のナナコたちの真後ろ方向に立っていた。


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