表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/30

リセットボタン【hack to brain】-17

2014年2月6日9:15 –ボルケーノオーシャンSide


【有り得ない恐怖を体験!!死の恐怖、凶志狼タクシー】

とサイドに書いたタクシーが客を乗せて走る。運転手の名は覇王堂凶志狼、ボルケーノオーシャンの三人の内の幹部の一人である。助手席にはクラウド・アイバークがケタケタ笑っている。

何しろ凶志狼はタクシーで歩道の歩いてる一般市民を轢き殺しながら走っているせいだ。

『おい、あの酔っ払いオヤジ轢てくれ』

凶志狼はタクシーで無言で道路の真ん中で座って酒を飲んでいるオヤジを轢き殺す。轢き殺す寸前、オヤジの悲鳴が聞こえる。

っと言う設定だ。カラクリは実に簡単なものだ。凶志狼が車を運転すると強制的にある能力【殺人鬼ドライブ】が発動する。殺人鬼ドライブは乗せた乗客に幻覚を見せて本来ならいないはずの人や車が見えるらしく、乗ってる人は本当に轢き殺したり、車とカーチェイスでぶっ飛ばしたりすると言う幻覚が見えるらしい。本人曰く自身は幻覚が見えず真面目に走ってるつもりらしい=安全運転らしい。つまり、本人は幻覚など見えず、まともに走るが、幻覚を見せられてる乗客が無駄に騒ぎ立てるのが気に入らないらしい。

クラウドを乗せた凶志狼タクシーは目的地のオーシャン本部に着いた。

『凶志狼君、君にはタクシーの才能があるよ。仮運転での乗客一号の私が体感させてもらったけど、君の能力の素晴らしさには感激するよ。君の運転は最高のENTERTAINMENTさ。君の運転はどんどん人々を恐怖のどん底に落として、金をむしり取れるさ』

『ああ、そうかい。俺はこんな能力なんていらねぇんだよ。俺は普通に楽しく皆でドライブしてぇ。まぁ金儲けになるならいいけどな、これを提案してくれたクラウドさんよぉ、あと、何変なとこで英語使ってんだ?』

文句を言ってるのか、感謝してるのか分からない表情でタクシーを見つめる。

『凶志狼君、問題は君の金使いが荒いからじゃないか。前にミズキが言ってたらしいが、また骨董屋で五千万のストラドのバイオリンを買ったそうじゃないか。君は買い物を控えた方がいいね。まぁどうしてもって事だからこのバイトを私が勧めたんじゃないか、あと、それは英語読みなら誤字がないからさ』

『チっ、ミズキの野郎勝手にバラしやがって。後、クラウド、もうテメェーは車には乗せねぇ。お前のご自慢のティアナでも乗ってろカスが』

『アレ、もしかして怒ってる?私とした事が!迂闊でした!』

クラウドは完全におふざけモードで本部の建物に入って行った。

『チっ、駅前で客でも探すか』

残された凶志狼はタクシーに乗り、本部を去って行った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ