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トラブル

ギャァギャァ騒いでるうちに学校へと着いた。

教室の方も、何やら騒がしかった。



「おっはよ〜!!」

「ぁ、砂絵!!久しぶり〜大丈夫なの?」

友人の一人が私に飛び付いてきた。

「うっが!!…っ大丈夫…のはずだけど、君のせいでヤバいかも」

私が苦し紛れで発したのに、気が付いた友人は、直ぐさま抱きつくのをやめた。

「ありゃ?…ごめん!!つい…癖で」

「そんな癖持ってたっけ?」

「……つい…嬉しくて?」

いや、完全に間が開いてるし。それに、私は聞こえていた…彼女の呟き声が。

ぁ、間違えた。と…。



ガラガラ―

教室の扉が勢い良く開く。

「起立!!……礼、着席」

その声に合わして、クラス全体がまとまった。

と、思ったのも束の間、先生が教室から出ると一気に騒がしくなった。




「はい、この問を川島さん…やってみてください」

言うのを忘れていました。私の名前は砂絵。

フルネームでは川島 砂絵なのです。

って、ぇえ!?

私ですか!!


黒板には方程式が書かれていた。


「えっと…その…」

シドロモドロでいると、また頭の中で声がした。

『答えは…3だ』

‐どう考えても3にはならないから。それより、黙ってなさいよー

『大丈夫だ、あってる。安心して答えなさい』

その自信はどこから来ているのだろう、と思うほどに力んだ口調だった。


そんな彼女を無視し、私は黒板を睨み付けた。

「えっと…6を移項して……」

『だから3だって。早く言っちゃいなさい』

‐いいから、黙っててよ‐『早く言わないなら…ワタシがアンタになって言うわよ?』

‐それ、、、どういうことよ!?‐

『だから…乗り移っちゃうわよ…ってこと』

私の脳内では、彼女が不気味な笑みを浮かべる姿が過った。

『さ、早くいうのよ』

‐うるさい…‐


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