表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/18

13;桜



今年も…桜は満開だった。

ひらひら、と舞ってくる桜は可憐だった。

雪のようだ。


「サヨ、知ってた?」

『何が?』

「あのね、舞ってる桜を両手でつかまえて、お願い事をすると叶うって!!」

『ジンクスでしょ?で、何をお願いするの?』

「えっと〜先輩と…」

『また、先輩?アンタ、先輩のことしか頭にないの?』

「いいのっ」

『止めときなよ。きっと、苦しいだけだよ』




わかってた。

手が届かない人だって。

桜が掴めた時点で、私が一歩踏み出さなくちゃ意味がないのも。






『サエ…あのね』

「あ、先輩よ!!すっごい、偶然!!」


サエは足を止め、先輩の方を凝視した。

「…女の人と歩いてる」



「……彼……女……?」



もう、一度。

先輩の方を見てみる。


確かに、女の人と歩いてる。

手を繋いでる。

そして…抱き合っていた。



「あは、やっぱり、彼女いたんだ…でも、お似合いだな」


嫌だ、いやだ、イヤだ!!お似合いだから見たくない。

私が惨めになる!!


「ふふ、彼女、可愛いかったなぁ」

足がゆっくりとであるが、後退り出来た。




「……っ」


サエは走った。

途中、何人もの生徒の肩に打つかった。


桜の並木道も、終わりに近づいていた頃になり、ゆっくりと歩くのを止めた。


「はぁはぁ、はぁ」

息を洩らし、呼吸を整えた。







『サエっ、危ないっ!!』


私の耳に入ったのは、サヨのその声と、甲高いブレーキ音、それに…鈍い音。




――――ドン。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ