プロローグ
昔々。
ある世界は争いが耐えなかった。
人々をまとめる人物など存在せず自分が頂点に立とうと争いあった。
頂点を目指さないものすらも無理やり争いに巻き込まれた。
こんな世界間違ってる。
誰かが変えなければ。
多くの人間がそう思い始めていた。
そんなとき一人の男が現れた。
「私は神より三つのものを与えられしものなり。一つは知恵。一つは身体能力。一つは…魔術。
この力世界の平和のために使わせてもらいたい」
人々は驚いた。
魔術は誰一人として手に入れてはならないとされた物だった。
人々は考えた。
そんな力を人間が持っているはずがない。
それに、持っていたとして、果たしてその力を使っていいものか。
考えた末人々は一つの結論に至った。
この争いに終止符を打つにはその男を頼るしかない。
一か八かに賭けてみよう。
その男の活躍によって世界は平和を手に入れた。
男が世界を統一したのだ。
この平和が永遠に続くものだと思っていた。
しかしそうではなかった。
いかに多くの力を手に入れようと男は不老不死などではなかった。
死という避けられない現実が男に突きつけられた。
「私の力を他に譲ろう。知恵、身体能力、魔術をそれぞれ違う人間に与えよう。与えられた人間こそが次にこの世界をまとめる者だ」
そう最期に言い遺し彼は逝った。
それから数百年。
彼に力は次の世代、次の世代へと受け継がれていき、世界は平和に保たれていた。
しかし一人の人物の誕生によって世界は大きく動くこととなった。