第4話 夢(前半)
気づいたら1か月経ってました、、、
今週は模試があるので短めで、
薄暗い空間が広がっている
そこにぽつんと古びれた映写機があった
フィルムが回りだして映画が始まった
俺しかいないこの小さな劇場で、、
―――
その映画は、ある男の子の生い立ちを描いていた
両親に恵まれ、何不便も無く日々を過ごしていた
それが当たり前、これこそが「ふつう」だと信じてやまなかった
しかし、中学3年生の春、その「ふつう」が崩れた
今年は受験生、毎年恒例の祖父母の家への帰省も父と母の2人で行ってもらっていた
祖父母の家は俺の家から遠く、車で6時間乗らなければならない
祖父母に会えないのは寂しいが、受験生として正しい判断だ
―そのときはそう信じていた
連絡を受けたのは両親が家を出て4時間経った頃だった
『車に追突されて二人とも意識不明だ』
救急隊の人がそう言っていた
その後何か言っていたが、彼は電話の受話器を放り投げて家を飛び出した
とにかく、一秒でも早く家族に会いたい
走って、走って、走って、、、
病院に着いた頃にはもう手遅れだった
いや、もっと前からとっくに手遅れだったのかもしれない
――また失ってしまうのか
ん?また、、、?
ああ、これは他の誰かの話じゃないのか
これは他でもない俺の話
―――
「っん、ああ、、、なんか嫌なことを思い出した気がする、、」
時計を見るとまだ夜中の3時だった
それじゃあ、トイレ行ってもう一度寝るかと立ち上がるとカレンダーが目に入った
今日は両親の命日らしい
正直今になって思い出した
未だに信じられないし、信じたくもない
そろそろ受け入れなきゃいけないと頭ではわかっているのに、、、
でも、何かの拍子に2人が顔を出してくるんじゃないかと思ってしまう
ああ、良くない、良くない
せっかくあの子に勇気をもらったんだ
―――
あの映画には続きがあった
両親が亡くなって、俺は祖父母の仕送りで今の家に一人暮らしすることになった
だが、そんな簡単に失った穴は埋まらない
しばらくして俺は学校にいかなくなった
休んでいる間、最初は家に引きこもっていたが、数日も経てばそうもいかなくなった
まず、食料が尽きた
もともと料理はできる方だったが材料がなければどうしょうもない
しかも、仕送りがあるといっても限度があるから出前も取れない
仕方なく俺は数日ぶりに外出することになった
久しぶりの外は眩しくて少し暑かった
もう気づけば5月も後半にかかってる
もう長袖から半袖に変わる時期になっていた
あつい、、
どこのスーパーに行くかも決めずにただふらふらと外を彷徨っていた
季節感のない長袖の服が思ったより熱を吸収してくる
頭がぼーっとしてきた
ここがどこかも分からない
ふと、視界の端に公園を捉えた
木陰のとこにベンチもある
あそこで少し休むか
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