第2話 桜色のケーキ
『あの、、、 なにか用でしょうか、、?』
終わった、、
完全に引いてるよこの子、、、
「、、っあ、す、すみません、つい聞き入ってしまって、、」
目が合った女の子の目は綺麗で透き通っていた
金色に輝いた髪は風になびいて辺りを照らしているようだった
「、、、あなたが桐谷君?」
「あっ、、、はい、、一応、、、」
「ああ、えっとじゃあ、そこの椅子に座って待っててください、お茶持ってくるので、、」
俺の名前を知っているってことはそういうことなのだろう
だが、こちらに気づいた時から終始顔を背ける素振りのしていた
あまり学校の人と関わりたくないのかもしれない
だったらこちらも早く用を済ませて帰りたいものだが―――
―――っ!
気づいたら机の上に置かれていたのは紅茶と桜色のショートケーキだった。
「えっと、、これは、、?」
「あっ、、甘い物とかだめだったかな、、?」
「いや、そうじゃなくて、、」
「じ、じゃあ大丈夫だね!えーと、、私は鳥崎香織で、君が桐谷君だよね、、先生から聞いています」
なんか取り繕っている感が否めないが、ちゃんと話してくれる人でひとまず安心した。
今まで不登校の子と接したことがないからか、門前払いを食らうだろうと勝手に想像していた
「は、はい このプリントを渡すように言われて、、」
「ごめんね、わざわざ、、じゃあ、これはこのお礼ってことでもらってくれるとうれしいな」
「ありがとうございます、、じ、じゃあいただきます」
「あはは、敬語はやめてよ、一応はクラスメイトなんだし、、ね?」
こういう時、どう接すればいいか分からない
学校の人と関わりたくないのだろうが、お礼と称してケーキを差し出してきた
察するに、学校に行くために自分から練習しようとしているのだろうか
じゃあ、こっちもそれに応じるしかないだろう
「そうだね、そうするよ うん、このケーキすごくおいしいね」
「ありがとう、、 えっと、そのケーキはね、うちの一番人気のケーキでね、クリーム以外にスポンジにも桜を混ぜていて一口食べると桜の香りで満たされるんだよ!でね、ケーキの縁に行くにつれてね、、、」
「あはは、このケーキのことすごく好きなんだね」
「もちろん!お母さんたちと一緒に作ったケーキだからね!」
じゃあ、このカフェは香織の両親の店か、、
いや、ミンスタでよく見るケーキあんたが考えたの!?
っていうか、普通に話せちゃってるじゃん、、
本当に不登校の方であってますかね、、、?
「おいしかった、 ありがとう」
「いやいや、こっちこそありがとう」
「また今度、ケーキ買いにきていいかな、、?」
「もちろん!いつでも買いにきてね!」
――――――
家に着くともう7時を回っていた
いや、意外だった
担任も理由を知らないというからヤンキーも覚悟していたが、、
「ん?」
意外な奴からの連絡だ
顧問だからという理由で交換したロインだが、自主性を重んじるとか言ってほとんど顔を出さないやつ
―――篠崎からだった
開いてみるとたった一言、
『明日からもよろしく』
◆
―――――――――――――――――――――
4月9日 月曜日 天気:晴れ
今日はクラスメイトの子が来た
名前は桐谷君
こっちに気を遣ってくれたのか、距離を置くためなのか下の名前は教えてくれなかった
でもね、君とは初対面じゃないんだよ
君は覚えていないだろうけど私はちゃんと覚えているよ
また会えたね、遥輝君
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