奇妙な召喚者〜オサムシ視点〜
ワシの名は€#・>:〆\(]0/
召喚者が聞き取れぬとつけた名前はオサムシ。
意味はオッサンの虫だと?
巫山戯とる。
まぁ、聞けば伝説級の賢者と同じあだ名だと言うので、許してやった。
てづか?とか言ったかの。
ワシは召喚前の世界では大賢者だったから、身から滲み出取ったのだろう、賢者の雰囲気がな。
しかし、この召喚者はなんだ?
理解の範疇を超えとる。
見た目はただの平凡なクソガキじゃ。
まぁ、黒目がクリクリしとって人によっては愛らしいのかもな。
そんな事は瑣末な事。
ワシを一目見るなり、
「オッサンみたいな新種の虫だ!」
と捕獲しようとしたり、
「えぇー・・、妖精って本気で言ってんの?鏡見る?」
などと抜かし、
「こんなオッサンの様な虫が妖精なんてなんかヤダ・・・。」
と、ポロポロ泣き出したり。
ちょっと失礼すぎん?
あと、順応早すぎるだろ。
茫然自失タイムはどうした。
普通、魔法のない世界の住人だったら、
魔法?!妖精?!
ってならない?
あと、見た目これなのはお主のせいだから。
此奴の魔力によって、見た目が変化しよった。
他人の見た目変えちゃうほどの魔力って、どんだけだよ。
ワシ、これでも国で1、2を争うほどの美男だったからな?
なんで禿げたチビのオッサンなの?
しかもパンイチだし。
泣きたいのはこっちじゃボケ!!
いきなり召喚されて、見た目も大きさも変えられて。
おまけにさ〜、なにあれ?
得体の知れないモノが側におった。
あ、コイツには内緒ですか。そーですか。
分かってます。はい。
もお、ヤダーーーーー!!!!!
おウチ帰りたい!!!!!!!!




