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ある日突然魔法が出た  作者: こんちくわ
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はじめてのまほう

ある日、くしゃみをしたら鼻から魔法が出た。

嘘みたいだろ?

ホンマやで。

とにかく、尻から出なくて良かった。

でも鼻からて。


俺の名前は田中 良

たなか よし 普通は、ソコはリョウとか読ませて欲しかった。

まぁ、良いけどさ。

小学校4年生だ。

日々ひとに迷惑をかけないを信条とした馬鹿な遊びを考案しては、幼馴染達とワチャワチャしてた。

ある日の放課後、近所の神社の池でその場にあるものでザリガニ釣りしようぜっ!ってなって、何を思ったか池の水草を釣り糸がわりに引っこ抜こうとした俺は、池に落ちた。

頭からボチャンと。

幸い池は深くなく、泥まみれになった俺はお母さんにめっちゃくちゃ怒られただけですんだ。

と、思ったらその日の夜に風邪をひいた。

お母さんに、馬鹿なのに風邪はひくのねぇとか言われて酷いと思いました、まる。


夜中発熱して、汗が冷えてクシャミが出たら、鼻から魔法が出た。←イマココ

何故、魔法が分かったのかと言うと、普通の人の鼻からは妖精は出てこないと思う。

ソイツが、コレは魔法の一種で召喚魔法だと言ったので。

ここで差し当たっては妖精としておくが、俺は妖精とは認めていない。

なぜなら、奴はオッサンだからだ。

性格がオッサンみたいな妖精ではない。

見たまんまオッサン。

しかもバーコード禿げの。

バーコード禿げの、しかもパンツ一丁の親指サイズオッサン。

奴が自分は妖精だと名乗った時は、泣いた。

俺、号泣。

酷いと思う。俺、まだ小4男子。

ファンタジーに夢みてた。


そんな俺の鼻から出てきたオッサン妖精。

哀しみもひとしおでした、まる。



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