第二十二章8 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】8/【ピンク・シニョリーナ】対50名01
【美彩】と【逢美】と【祈清】と【ギャル・ノミネーター】と【レディ・フェア】が勝利をしている間も他で5箇所で同時に【芳一チーム】対【フェイマス・グローリーチーム】は戦っている。
【ピンク・シニョリーナ】も【美彩】や【逢美】、【祈清】や【ギャル・ノミネーター】、【レディ・フェア】同様に1対50と言う圧倒的な不利な状態で戦いを強いられていた。
【ピンク・シニョリーナ】は、
『【ピンクちゃん】が活躍する時が来たにゃん。
掛かって来なさいにゃん』
と言った。
それに対して、
「にゃんだって・・・
バカみたい・・・」
「キャラを作ってんだよあれっ。
承認欲求の固まりなんじゃない」
「お嬢ちゃんはいくつでちゅか?
保育園でもかよってまちゅか?」
「ママのおっぱい飲まなくて平気?
良い子良い子してあげよっか?」
「気持ち悪いんだよ。
何がにゃんだ。
にゃんにゃん言って良いのは猫だけだよ」
「男に媚びてんじゃないの?
にゃんにゃん言ってたら可愛いって言って貰えるのを期待してんのよ。
あざといわね」
「まともな男なら振り向かないわよ、あんなの。
精神年齢が幼いんじゃない」
などと次から次へとバカにした言葉が飛び交った。
やはり語尾に【にゃん】をつけて会話しているのが勘に障るのか?
他の試合よりも罵声の数が倍近く多い様な気がするのは決して気のせいではないだろう。
【ピンク・シニョリーナ】は女性に嫌われるタイプという事なのだろう。
男性でも【にゃん】付けでしゃべる女性はどん引きする者が多いだろう。
それだけ、好かれる存在は限定されると言う事だ。
だが、【ピンク・シニョリーナ】は気にしない。
彼女はポリシーを持ってこれが可愛いからと言う事でやっている。
それを他者にとやかく言われる筋合いは無いし、彼女にとっては【芳一】さえ良ければそれで良いのだ。
他の者にどう思われようが知ったことではない。
そこが肝が据わっていると言えなくも無かった。
他の試合では【実力者】は割と罵声を浴びせずに黙っているパターンが多かったが、【ピンク・シニョリーナ】の場合は【実力者】も生理的に受け付けないのか、罵声を浴びせていた。
なので、罵声を浴びせる浴びせないで【実力】の有る無しは計れないが、彼女の見立て
では、【実力者】17名、【非実力者】33名と言った所だった。
彼女もまた50人抜きするために戦う事にした。




