第二十二章77 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】77/【シェリア・プルスフィリア】対301名20
【チグランド・グローリー】は、一気にたたみかけるため、【刀剣】だけでなく、全ての【絶壁彫刻】と【絶壁画】の世界観を展開させた。
圧倒的物量で雪崩や大津波の様に【シェリア】を飲み込もうと言う考えだ。
【シェリア】の方は?
彼女も【チグランド・グローリー】の様に総力戦に切り替えるのか?
それは否だ。
彼女は、【アンサー・ストーリー/答えの物語】/【第1部】の作中の主人公、【吟獅子 我螺】と【我螺】が出逢った【深秘果】/【ジュウズドン】を展開させたままだ
まさか、総力戦の敵に対して、たった1つ(1名プラス1匹)で挑もうと言うのだろうか?
【シェリア】は、
「教えてあげるよ。
何でもかんでも出せば良いというものじゃない。
必要なのは自分の【作品】を信じると言う気持ちだよ。
【単騎】でも【総力】に勝てると言う事を証明しよう。
【ジュウズドン】適応進化【ヴァリエション】っ」
と言った。
それに合わせて、【我螺】が、
「【ジュウズドン】適応進化【ヴァリエション】っ」
と叫んだ。
【ジュウズドン】は身体が変態し、【ヴァリエション】と呼ばれる新たな【深秘果】に適応進化した。
【シェリア】は、
「僕は作品を信じている。
【深秘果】は状況に応じて適応進化を繰り返す存在だ。
敵が変われば、【深秘果】も変化し対応する。
【ヴァリエション】、【大混乱】発動」
と言った。
【我螺】も、
「【ヴァリエション】、【大混乱】発動」
と言い、【ヴァリエション】の特殊能力【大混乱】が発動した。
これは、敵の心にアクセスして敵味方の区別を混乱させる能力である。
これにより、【チグランド・グローリー】の用意した総力が同士討ちを始める。
【チグランド・グローリー】は、
「止めろ。
何をしている?」
と言うが時既に遅し、【チグランド・グローリー】は味方であるはずの自分の用意した勢力の攻撃を受け、大ダメージを負った。
【シェリア】は、
「貴女も実力者だ。
ならわかるだろ?
これは貴女達にはもう勝ち目が無いと言う事を。
降参を薦めるけどどうする?」
と言った。
【チグランド・グローリー】は、
「・・・降参する。
私達の不安は間違っていなかった。
やはり、これでも勝てなかったか・・・
参ったよ」
と素直に負けを認めた。
こうして、【フェイマス・グローリーチーム】の11敗目が決まった。
対戦を見ていた【フェイマス・グローリー】は、
「【チグランド】っ、
何をやっているんだ馬鹿が」
と言った。
善戦した【チグランド・グローリー】に対するこの言葉。
やはりこの男はクズと言えるだろう。
【芳一チーム】は後2勝すれば勝利と言う事になる。
次は【フェアリア】の戦いだ。




