第二十二章75 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】75/【シェリア・プルスフィリア】対301名18
【シェリア】による【一斉掃射】も【ビリヤード・ショット】も【チグランド・グローリー】の【刀剣】により防がれた。
【チグランド・グローリー】の実力は本物である。
伊達にカリスマとして多くの女性から慕われている訳ではないのが解った。
【シェリア】は、【銃口】を【バズーカ砲】に変えて試してみたが、爆発する前に、
ヂュイン、
ジャリンッ、
ガイン、
ギュリンッ、
ジャギンッ、
シュカッ、
シュバッ、
と同じようにバッサリと斬られ不発に終わっている。
【チグランド・グローリー】は、
「何度も言わせないで。
銃は利かない。
それがバズーカー砲だろうが、ライフルだろうが、マシンガンだろうが同じ事。
全て切り落とすだけ。
展開させているのは【刀剣】の【神話】。
神の【刀剣】を前に【銃】など無粋。
そろそろ良いかしら?
貴女をなます斬りにしてあげるわ」
と言った。
【シェリア】は、
「貴女こそ舐めないでもらえるかな?
僕の考えた【深秘果】は【神話】に通じないほど柔じゃない。
本領発揮はこれからだよ」
と言った。
【チグランド・グローリー】は、
「強がりを言っちゃって。
可愛いわね。
でもこれはバトル。
死闘なのよ。
可愛いからって見のがされるとは思わないでね。
残念だわ。
貴女もこっち側に来ていたら可愛がってあげたのに。
今からでも降参してこっちに来る?
弱い子をよってたかって虐めるのってあんまり好きじゃないのよね」
と言った。
【シェリア】は、
「そっちこそ、何を言っているのかな?
貴女達は僕達を恐れている。
恐れているからこそ、301対1って言う無茶苦茶な数の勝負を仕組んだんだ。
貴女1人で勝てると思っているなら、そうしているだろ?
教えてあげるよ。
【芳一君】の描く【フィクション・レジェンド】ではこう、定義している。
本当に強い存在なら、卑怯な手は使わない。
なぜなら、わざわざみっともない姑息な手を使わなくても勝てるからね。
どんな手を使っても勝った奴が強いって思う奴は本当は弱いんだってさ。
僕も、そう思うよ。
それを証明してあげるよ」
と不敵に笑って見せた。
これが【チグランド・グローリー】の言うように強がりなのかどうか?
それは今から証明される事になる。




