第二十二章74 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】74/【シェリア・プルスフィリア】対301名17
【シェリア】が攻撃指示を出し、【我螺】を介して、【ジュウズドン】の出現させた無数の【銃口】から、無数の弾丸が発射された。
だが、【チグランド・グローリー】は、
「舐めるなよ。
ただの人間と同じ通りに行くと思うな」
と叫んだかと思うと、
ヂュイン、
ジャリンッ、
ガイン、
ギュリンッ、
ジャギンッ、
シュカッ、
シュバッ、
などと次々と音を立てて、弾丸が真っ二つに切られた。
無数の【刀剣】が無数の【弾丸】を全て斬ってしまったのだ。
【シェリア】は、
「まさか、弾丸を斬ったの?」
と驚いた。
だが、驚愕というほどではなく軽く驚いた程度だ。
【チグランド・グローリー】は、
「この程度の芸当、出来ないとでも思ったのかしら?
舐めないでもらえるかしら。
銃で私は倒せない」
と言った。
【シェリア】は、
「ならば、これはどう?」
と言って【ジュウズドン】に再び銃口から弾丸を発射させる。
今度はまっすぐではない。
ビリヤードの玉の様に弾と弾を当てて軌道を変える【ビリヤード・ショット】だ。
これならば、銃口を見て弾道を予想すると言う事は出来ないはず。
だが、
「同じ事よ」
ヂュイン、
ジャリンッ、
ガイン、
ギュリンッ、
ジャギンッ、
シュカッ、
シュバッ、
などと次々と音を立てて、弾丸が真っ二つに切られた。
【チグランド・グローリー】は、
「私は空間認識力が優れている。
軌道を変えても弾道は銃口から出ている限り、計算出来る」
と言った。
流石である。
伊達に【三正妻】を名乗っている訳では無いと言う事だ。
他のメンバーとは実力が違うのだ。




