第二十二章72 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】72/【シェリア・プルスフィリア】対301名15
例えば、【セルマ】/【本体は原因を司る女神として設定】の力を使えば創作物の破壊の原因を作る事が出来るし、【ベティ】/【本体は未来を司る女神として設定】の力を使えば創作物を風化させる事も出来ると言う具合にである。
その上で【アーシュラ】/【本体は結果を司る女神として設定】の力を使って相手に不利な結果を押しつけたり、【ウィレミナ】/【本体は幻を司る女神として設定】の力で惑わしたり、【ゾーイ】/【本体は終わりを司る女神として設定】の力を使って相手の体力をゼロにしたりして、
【ヘファ・デミグローリー】、
【ハユン・デミグローリー】、
【ジアン・デミグローリー】、
の3名を撃破した。
3名の【超実力者】を失った事で、残った実力者153名は少なからず動揺した。
そこからたたみかける様に、12名の【シェリア】は能力展開を次々と行い、各個撃破を繰り返していった。
それが、分身の【シェリア】と300名の戦いの展開となる。
それを表現するには、数が多すぎて時間的に不可能なので割愛させてもらう。
それよりも注目すべきは【シェリア】の主人格対【チグランド・グローリー】の一騎打ちである。
それぞれ【世界観】を展開させて相手をけん制しようとしている。
【シェリア】の主人格と【チグランド・グローリー】は、他のメンバーの戦いの結果は知らない。
お互いの戦いに集中しているため、他の情報が頭に入らないためだ。
結果としては【シェリア】の分身12名が【フェイマス・グローリーチーム】の300名を全滅させるので、後は、主人格が【チグランド・グローリー】を倒せば、【シェリア】が勝利すると言う結果となる。
それをふまえて【シェリア】の主人格対【チグランド・グローリー】の最後の戦いを少しばかり中継しよう。
先攻したのは【チグランド・グローリー】だ。
彼女は、【絶壁彫刻】の1つ、【刀剣】で描いた9つの神話を誇張合成した物語を展開させた。
・・・ダンッ、
・・・ダダンッ、
・・・ダダダンッ、
・・・ダダダダダンッ、
・・・ダダダダダダダダンッ、
・・・ダダダダダダダダダダンッ、
・・・ダダダダダダダダダダダダダンッ、
・・・ダダダダダダダダダダダダダダダダンッ、
・・・ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダンッ、
・・・ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダンッ、
1振りを基軸にして、次々と【刀剣】が地面に突き刺さって出現した。
【チグランド・グローリー】は、
「参るっ」
と言って最初の一振りを引き抜き構える。
それに合わせて他の【刀剣】も地面から抜け出る。
何かが始まる予感だ。




