第二十二章7 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】7/応援・激励に来た者達7
【芳一】の元には色々な者が応援・激励に来たが全員を紹介する時間がない。
そこで、外してはならない存在として、【覇王杯/オーバーロード・カップ】の方の【芳一チーム】として活動し、この【第10席戦】では、参加しなかった者達も訪れていたので、少し紹介しよう。
【唯野 芳果】は、
『お前もここまで力を付けたと言うことだな。
我も嬉しいぞ』
と言い、【唯野 芳寿】は、
『妾も同意見よ。
それより、報告があって来たのよ。
ほらっあんた達』
と言った。
【芳寿】に促されたのは、【梁 雪玲日本名隠し名/神娘】と【フィエーダ・シリラック】(ニックネームは、【ズィー】なので、【ズィー・フィエーダ】とも言う)の2人だ。
この2人、実は前世で好きあった者同士という事が解り、お互い意識しあっていたのだが、この度、【芳一】に婚約者がたくさん出来たと言う事もあり、実際に付き合う事になったと言う。
【神娘】は、【芳一】に求婚していたと言うのもあったのでその報告をしにきたのだ。
如何にモテる【芳一】とは言え、結論を出さずに曖昧なままにしていると女性は逃げていくという事の良い見本の様な展開である。
【神娘/雪玲】は、
「【ほーいち】・・・そういう事だから・・・」
と言い、【ズィー】も、
「【師匠】、自分、【神娘ちゃん】を幸せにするっす」
と言った。
必然的に【芳一】はフラレた事になったが、不思議と悔しいと言う気持ちは無い。
むしろ2人には幸せになって欲しいと言う気持ちを込めて、
「お幸せに」
と言った。
そこへ、【抜狐】の【姫都音】が、
『見てみてふぉ。
鶴作ったふぉ』
と折り紙を見せてきた。
【祟狸】の【譚抜祈】は、
『見るたぬ。
騙し船たぬ』
と同じく折り紙を見せてきた。
【姫都音】と【譚抜祈】は覚えたばかりの折り紙を見せにやってきたのだ。
それを見て【芳一】は少しほっこりする。
あぁ、落ち着く。
やっぱり、仲間と何となく過ごすのは良いなぁ・・・
そんな事を思ったのだった。
【フィナレエンデ】は、
『はいはい、あんまり長居すると邪魔になるから帰るわよ』
と挨拶もそこそこにすぐに立ち去った。
今は、長い雑談をする時ではない。
お互い元気な姿を見れればそれで良い。
今は戦いの真っ最中なのだから。
【芳一】は両手で頬をパンと叩き、気合いを入れた。




