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第二十二章56 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】56/【ゴールド・フロイライン】対50名09

 【ゴールド・フロイライン】対【フェイマス・グローリーチーム】の残り15名の最後の勝負が始まった。

 先手を打ったのは、【ゴールド・フロイライン】だ。

 【ゴールド・フロイライン】は、

『【ワード・チェンジ】』

 と言う力を使った。

 その後で、15名が一撃必殺の技を出す。

「明けましておめでとうございます」

「今年もよろしくお願いします」

「平素より大変お世話になっております」

「平素は格別のご高配を賜り心より感謝申し上げます」

「本日は貴重なお時間をいただき、まことにありがとうございました」

 最初の5名が異変に気付いたのはすぐだった。

 それぞれ【必殺技】の名前を呼称するはずだったが口から出たのは、【挨拶の言葉】だった。

 驚きを隠せない状態の5名に次々に触れ、【ゴールド・フロイライン】は、

『名は体を表すと言うからのぅ。

 思っていたものと違う言葉が出て、技が不発になったのだ。

 私様はこういう小技も使えるのだ。

 どうだ?

 恐れいったか?』

 と不敵に笑う。

 触られた5名からは経験値や技能が根こそぎ奪われ戦闘不能状態になった。

 これで残る実力者は10名となった。

 【ゴールド・フロイライン】は、

『残る10名。

 お前達は勝機を失った。

 お前達は私様が解説している間に技を組み直し、追撃するべきだった。

 警戒して距離を取った事がお前達の敗因だ。

 お前達自身の実力が追撃を出し渋らせた。

 残念だったな。

 時には何も考えていない一撃が結果につながる事もある。

 今回の場合は正にそれだった。

 お前達に解説している間、私様には僅かな隙があった。

 それを素直に認めよう。

 私様はそれを隠すためにわざと解説したのだ。

 それに気付かなかった事がお前達の敗因だ。

 私様がお前達を倒してしまえば、私様の分析を聞くことは叶わないだろう。

 だから今の内に説明させてもらった』

 と言った。

 戦況の分析をするのは【ゴールド・フロイライン】の余裕の表れである。

 自分はあくまでも余裕で勝てたと言う事を印象づけたいのだろう。

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