第二十二章54 【アンサー・クリエイト/第10席戦4】54/【ゴールド・フロイライン】対50名07
【ゴールド・フロイライン】の守護者による見えない助力で【フェイマス・グローリーチーム】も残り15名。
全員が実力者とは言え、【ゴールド・フロイライン】は倍以上いた33名から15名に減らしている。
このまま単純に挑んでも彼女には勝てないのは自明の理と言えた。
【フェイマス・グローリーチーム】の実力者15名が勝つには一撃必殺の攻撃を【ゴールド・フロイライン】に当てるしかない。
それ以外に勝機は見えない。
その状況でも残った15名は勝負を諦める程、聞き分けの良い性格をしている訳ではない。
彼女達が【フェイマス・グローリーチーム】の軍門に下ったのには、覇権を目指すため。
この勝負で【フェイマス・グローリー】を【第10覇王/テンス・オーバーロード】の座から陥落させる訳には行かないのだ。
【フェイマス・グローリーチーム】の残り15名は1撃に全てを賭けるために力をそれぞれ溜めだした。
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「ふぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「ふぃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ふしゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
など掛け声はそれぞれ異なるが、全員が、力を溜めているのが素人目にも雰囲気で理解出来る。
【ゴールド・フロイライン】は、
『ほぉう。
力を溜めだしたか。
まぁ、お前達に残された手はそれくらいしかあるまい。
ではこちらもそれを受けてやろう。
私様は引かぬ。
打って出るなら迎え撃つまでだ。
私様も次の手を打つ。
かかってくるが良い』
と言った。
その表情には余裕さえ感じられる。
もう一度言おう。
彼女は実力者33名に相対してもひるんで居ない。
むしろありがたくさえ思っている。
最後は15名を迎え撃ち、15名の経験値や技能を根こそぎ奪うつもりだった。
最後の勝負が始まろうとしていた。




